特定の店舗で働いている従業員だけが使える割引制度があります。
とてもお得で羨ましく見える一方、そこで働いてない人にとっては全く意味がない制度だと気にしていない人も多いと思います。
しかし、実は社員やフルタイムで働いていなくても、週に1回程度のパートやバイトという身分でさえ使える制度でもあります。
もし、ちょっとしたアルバイトを考えている人であれば、従業員割引が使えるバイト先を選ぶことにより、様々なものが通常より安く購入できるようになります。
条件が合えば、普段の生活費の大幅な節約につながる可能性もありますので興味がある人は是非!
従業員割とは?
従業員割という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
似た言葉に、社員割というものがありますが、双方にどういう違いがあるのかを分かる人はさほど多くないかもしれません。
社員割というのは、例えばアパレル店で働いている人が、自店で商品を購入する際に、何割か割引いてもらえるお得な制度です。
その会社という組織で働いている(=売り上げに貢献している)人に、労いを込めたお得な制度です。
一方、従業員割というのは、大型ショッピングセンターで働いている人に対して設けられている特別な割引サービスです。
割引やお得なサービスを用意しているのは、そのショッピングセンターに入っている各テナントです。
例えば、イトーヨーカドーやイオンモールなどのショッピングセンターで働いている人が、所属しているテナント以外の各テナントで割引やお得なサービスを受けることができる制度です。
従業員割が用意されている理由
自店で働いていない、他のテナントの従業員に割引くって、すごく親切だけど、なぜ?とも思いますよね。お店に関係のない人に割引くのはお店にとってメリットが無いようにも感じられます。
確かに、そういった理由から、従業員割を用意していないお店もあります。
しかし、従業員割が多くのテナントで用意されていることは事実であり、そして逆に従業員割を用意することによって、売り上げが伸びるということもあります。その理由は簡単です。
ショッピングセンターで働いている従業員は、当然、日常的にそこへ足を運びます。
つまり、一般のお客様よりも、リピーターになりやすいということでもあります。
ショッピングセンターの従業員数は、その規模によって異なりますが、何千人という単位になるため、ショッピングセンターの従業員にお買い得な割引やサービスをすることによって、日々の売り上げを伸ばすことができるのです。
このように、各テナントが従業員を対象に営業して売り上げを伸ばすために用意しているものが、従業員割というわけです。
従業員割って例えばどんなの?
従業員割には様々なものがあります。
系統でいえば、お得な割引と、お得なサービスに分かれていて、テナントによって異なります。
例を挙げておきます。
割引系
チェルシーニューヨーク→従業員は10%割
サブウェイ→従業員はポテト、ドリンク付きで500円(サンドイッチの種類は五つから選択可能)
イオンシネマ(映画)→従業員は1,100円
Re-J→従業員は10%割
サービス系
マクドナルド→ポテトSかドリンクSが無料
銀だこ→スタンプ2倍
マッサージ→10分延長サービス
上記に挙げたものは一例にすぎませんが、このような感じです。
従業員割引活用の具体例
従業員割は、出勤しているか否かではなく、従業員証を持っているかどうかで利用できます。
もちろん、出勤している日の休憩中に飲食系のテナントでお昼をお得に食べたりはできますが、それだけじゃ、勿体無いですよね。
そこで、従業員割をかなりお得に活用しているAさんの話をしましょう。
Aさんは、そのショッピングセンターセンターで週に一度しか働いていないにも関わらず、毎日のようにお得な割引を利用しています。
かなり節約でき、とっても満足しているようです。
従業員割の利用方法
従業員割は、読んで字のごとく、各ショッピングセンターで働いている従業員が利用可能な対象です。
従業員だということを証明するために、ショッピングセンターから発行される従業員証というものがあり、そのショッピングセンターで働く全ての人に渡されます。
そして、従業員証を持っていれば従業員割はいつでも利用できるようになります。
つまり、ショッピングセンター内の一つ以上のテナントで働きさえすれば割引が使えるということ。
しかし、それはさほど高いハードルではありません。
週一回程度の求人は結構あります。
ショッピングセンターによっても異なってきますが、そのショッピングセンターのテナントが載った求人誌をセンター内に設置しているところは多いです。
また、イベントとして、ショッピングセンター内でお仕事合同説明会なども催されています。
イベントは頻繁ではありませんが、求人が多くなる時期(年度末など)に、見つけやすいでしょう。
他にも、週一回程度の頻度で働けるテナントを探すときによく使えるのが、タウンワークやバイトルなどの求人サイトです。
インターネット上だと、検索をかけて情報を絞れる分、紙媒体よりも便利でしょう。
このような感じで、自分の希望する働き方を入れると、何件かヒットします。(場所や時期によって検索結果は異なる)
職種を選り好みしなけ」ば、近くのショッピングセンターで仕事を見つけることができる可能性は高いでしょう。
また、1日の勤務時間もフルタイムでなくても働けるテナントはたくさんあります。短ければ、一日3時間。一日4時間で働ける条件もたくさんあります。
また、求人の時点でそのような情報がない場合は、実際に働き始めてからでもシフトを調整できることがあります。そのお店の店長と相談しながら、働きやすい環境を整えてもらいましょう。
繁忙期、閑散期などの時期にもよりますが、生活リズムを大きく変えずとも、従業員割を利用するためにショッピングセンターで働くことはできるのでオススメです。
従業員割の注意点
従業員割を活用する際、注意する点がいくつかあるので、書いておきます。
従業員割は、各テナントごとに必ず用意されているわけではありません。社員割はあるけど従業員割はない、というお店はもちろんあります。
常連になれば顔パスでいける場合もありますが、基本的には従業員証を提示しなければ割引やサービスを受けられません。
同じ系列のお店でも、各ショッピングセンターによって従業員割の有無や内容は異なります。
例えばマクドナルドなら、埼玉のイオンモールに入っているマクドナルドでは従業員割があるが、千葉のイトーヨーカドーに入っているマクドナルドは従業員割がない、など。
普段は従業員割を用意していないテナントも、期間限定や数量限定で従業員割を実施することがあります。
(従業員様は◯日〜△日まで当店の全商品20%オフ、などの告知があったりします)
従業員割があるか否か、またどのような従業員割があるのかは、各テナントにて確認が必要です。
基本的にはどのテナントがどのような従業員割を用意しているのか、ショッピングセンターの従業員通路掲示板に張り出されていることが多いので、そちらでも確認できます。
まとめ
お気に入りのお店がお得な割引・サービスを用意していると、かなりテンションが上がりますよ!
生活リズムを崩さず、お得に買い物ができる従業員割活用法は、オススメです。
生活スタイル的に可能な人は検討してみてください!
Aさん(23歳)
イオンモール与野店のアパレル店で働いています。
Aさんのシフトは週一回、17時半〜22時です。
自宅が近く便利なため、土日の空いた時間に少しだけ働いています。
Aさんは普段、営業の仕事をしています。
そのため、取引先や一般のお客様へ軽い手土産を持っていくことがあります。
そんな時、Aさんは従業員割を利用してミスタードーナツを購入します。(従業員はドーナツ全品100円♩)
また、自炊をしないAさんは、夕食も従業員割を使い、ショッピングセンター内にあるレストランをフードコートで済ませます。
母の日のプレゼントは、アルバイトをしているお店で30%割(社員割)と、他のテナントでアクセサリー10%割(従業員割)を活用して済ませました。