部屋に置きたい家具としてソファがあげられます。皆、ソファでくつろぎたいですもんね。
ベッドとソファを両方置けるのが理想ですが、1Rや1Kなど狭い部屋では難しい場合が多いです。
そこで1人暮らしの部屋で使われる手法が、ベッドに腰掛けてソファ代わりに使うというもの。
座るだけであれば全く問題がありませんが、ソファの代わりになるかというと残念ながら結構違います。
実際にベッドをソファ代わりに使って生活してみた感想と、ベッドとソファ両方を部屋に置くための方法を考えてみましょう。
6畳程度の部屋にベッドとソファは置けない
ベッドとソファが両方置けるなら、ベッドに腰掛けることは考えなくて済みますよね。
- ベッド
- デスク
- ソファ
この3つは部屋に置きたい家具として真っ先に浮かぶと思います。
しかし、部屋の間取りが6〜7畳では、残念ながらベッドとソファを両方置くことは難しいです。
床面積的には置くことが可能ですが、生活スペース(動線)が確保出来なくなったり、希望の配置にできないので現実的ではないと思います。
ベッドとソファを両方置きたい人は8畳〜の広さが必要だと目安に持っていただくと良いです。
- 6畳:3つはかなり厳しい
- 8畳:何とか3つ置けるかも
- 10畳:3つとも置ける
実際に6〜6.5畳くらいの部屋に、3つの大型家具を置こうとした時の経験値を書きますので、参考にして頂ければ幸いです。
部屋の中でスペースが必要な家具
ベッド・ソファ・デスクのサイズも大事ですが、他にもスペースを取る家具があります。
ベッド・ソファ以外の家具で「ベッドとソファが置けるかどうか」が変わって来ますので、一応確認してください。
- テレビ(テレビ台)
- ローテーブル・センターテーブル
- タンス・ハンガーラック
- 本棚・化粧台
テレビ+テレビ台
テレビ台はそのまま床面積を占有します。ソファでテレビを見たい人は、ソファが置けるかどうかだけではなく、ソファとテレビとの位置関係も考えなければいけません。
ソファを何とか詰め込めたとしても、テレビを好きな位置に置けなかったりすると意味がありませんよね。
このバランスを考えると、それなりの広さの余裕が必要です。
ローテーブル
ソファを置く人、またベッドをソファ代わりに使う人もローテーブルを置くケースがほとんどかと思います。ローテーブルは部屋の中央部に置くのが一般的です。
よって、他の家具とスペースの取り合いにはなりにくい一方、動線(人が動く線)とのバランスを考える必要があります。
タンス・ハンガーラック
1K・1Rの部屋であれば、基本的に衣類収納用にタンスなどの収納が必要になります。1Kなのに広いウォークインクローゼットがついているような特殊な部屋があれば話は別ですが、通常は備え付けの収納だけだと足りません。
衣類収納などを追加で置く分、他の大型家具を置く場所が制限されます。
本棚・化粧台etc
ここは個人で差が出るところだと思いますが、十分に可能性がある家具ですよね。
ここまで想定したうえで、ベッドやデスク・ソファを多くスペースが残っているかどうかを考えましょう。
部屋の広さと置ける家具の目安
- 6畳:3つはかなり厳しい
- 8畳:何とか3つ置けるかも
- 10畳:3つとも置ける
6畳はベッド+1つだけが無難
ベッド・デスク・ソファの中で一番有線順位が高いのがベッドですよね。
ベッド無いと寝られませんから。3つとも置くことはスペース的にはギリギリ可能ですが、配置も考えると現実的ではありません。
基本部屋は四角ですので、4面あります。そのうち1面は玄関へ通じる部分ですので、ものは置けません。6畳のサイズ的に考えると、1面に置ける家具は1つずつと考えていただければと思います。つまり3つまで。
- ベッド+デスク+テレビ
- ベッド+ソファ+テレビ
このような形になります。
で、中央にローテーブルを置けばスペースは無くなります。「いやいや、テレビは置きません」という人もいると思いますが、以下のようになりますよ。
▼6畳の家具のサイズ感イメージ
「ベッドに向かってソファに座る」など意味がわからないような配置にしか置けないんです。
サイズ的に入るだけで、その家具がちゃんと意味をなすように配置にできるほど余裕が無いのです。
これに無理矢理テレビを入れても、ソファの前ではなく、隣にしか置けなかったりです。
これが、6畳ではベッド・ソファ・デスク全部を置くのは現実的ではないということです。
8畳であれば何とか置ける
6畳と比べて、丁度ベッド1つ分くらいの余裕がありますので、それっぽい配置が可能です。ただし、以下の条件あり。
- ベッドはシングル
- ソファは1〜2人がけ
- デスクは120cm以内くらいまで
それぞれの家具が一人暮らしに十分なくらいのコンパクトなものであれば置けます。
どれか1つでも大きいものを選ぶと他の家具が置けなくなるくらいのギリギリの余裕です。
たとえば、ベッドをシングルからセミダブルにしたらデスクが入らなくなります。
10畳が3つの家具を置くのに丁度いい広さ
実際に約10畳の1Rに住んだことが有ります。この時は非常に快適な空間が作れていましたね。
▼10畳の家具のサイズ感イメージ
このように、10畳あればある程度好きな配置・便利な配置を選んで置くことが出来ます。
また、ローテーブルや収納を置くスペースも別に確保しやすいです。
ベッドをソファ代わりに使うメリット・デメリット
6〜8畳程度の部屋で、さすがにベッドとソファは置けないので諦める。では、「ベッドをソファ代わりに使おう」としたときにどんな生活になるか。
寝るときはベッドとして、起きている時はソファ(椅子)として利用する生活です。
ホテルのシングルルームのようなイメージですね。これが現実的な使い方になると思います。
ベッドには背もたれが無い
ベッドですので背もたれがありません。
シングルベッドでも幅が約90〜100cm程ありますので、ベッドの端に腰掛けたまま壁にもたれることはできません。
完全にベッドの上に乗って、壁によって座ることでようやく背中をあずけられます。
ベッドをソファーに改造する背もたれクッションが必要
ソファークッション、背もたれクッションと呼ばれる商品があります。
こういうのを床やベッドの上に置けばソファー感覚にできますね。
ソファよりベッドは座面が高い
ベッドの台+ベッドマットになると、通常のソファより座面が高くなります。
ベッドマットの厚さによって変わるところですが、いずれもソファに比べると高めになると思います。
座面が高くて問題があるとすれば、ローテーブルが使いづらいということですね。
結構前かがみにならないとローテーブルまで手が届きません。食事の時など、必要に応じて床に座ることがあるかもしれませんね。
ベッドの上が生活スペースになってしまう
何をするにもベッドの上にいることが多いです。場合によっては食べこぼしなどでベッドを汚してしまったり、物を置いて寝るスペースを無くしてしまうこともあります。
これは人格が試されるところですので各々努力しましょう。
狭い部屋になんとかソファを置く方法
本来はソファを置くほどの広さはないけれども、どうしてもソファを置きたい場合です。
一人掛け用のコンパクトなソファを使う
実際に6.5畳に2人掛けソファを置いてみたことがあるのですが、相当部屋が狭くなります。
確実にソファ以外の部分に不都合が生じるでしょう。
恋人と一緒に座れなくなりますが、我慢して1人掛けソファにした方が無難です。
また、同じ1人掛けソファでもデザインによって寸法が大きく変わるのもソファの特徴です。
なるべくシンプルでコンパクトなものを選ぶことをおすすめします。
ソファベッドを使う
ベッドがソファに変形する家具です。一見すると1つ2役で便利そうな家具ですが、諸刃の剣だと思います。
ソファ形態よりベッド形態の方が床面積を広く使います。
ソファ形態で利用しているときにも、ベッド分の床面積をキープしたまま生活をしなければいけません。
もしソファに合わせて、テーブルを引き寄せたり床に物を置いてしまうと、もうベッドに戻せないということになりかねません。
また、毎日ソファとベッドを変形させるのは結構面倒です。
部屋のスペースをしっかり確保できる自信がある人のみ、手を出した方が良いでしょう。
すぐ部屋を散らかすような人や、面倒くさがりには危険な家具です。
ベッドではなく布団にする
思い切ってベッドを置かない、ソファがメインのインテリアにする方法。
日中は布団をたたんで置くので、スペース的にはもっとも快適に過ごせます。
デメリットは毎日の布団の上げ下ろしの手間と、布団を敷くための床スペースの確保です。
日中にソファでくつろぐことを最優先にしたい場合は、チャレンジしてみてもいいかもしれませんね。
ロフトベッドを使う
ロフトベッドと言って、ベッドが高い位置にあり、その下に空間を作れるもの。
2段ベッドの上段だけのようなものです。ベッドの下に家具を置ける分、床面積を広く使えます。
ベッドの下にそのままソファを置いてしまってもいいでしょう。
デメリットはベッドが使いづらくなります。単純に上り下りが面倒ですし、飲酒して酔っている時などは危険です。
あと、かなり大型で高さもある家具なので、狭い部屋にいれると圧迫感が凄いです。
床面積は広く使えても、3次元的な空間としては狭くなります。
それと恋人などをベッドに誘導するのにハードルがあがります。
優先したい生活スタイルでベッドとソファを決めよう
狭い部屋では何かを求めたら何かを捨てる必要があります。
逆に、極端に狭い狭小ワンルームも人気ですのでいろいろ工夫する余地はありそうですね。
それぞれメリットデメリットがありますので、自分が何を優先するのか考えてインテリアを作って行きましょう!