エアコン以外の暖房器具|賃貸アパート・マンションの部屋を温めるおすすめの方法

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エアコン以外の暖房器具

暑い夏が終わり、気候のよい秋は、なんだかあっという間に過ぎていく気がします。

寒くなってくると考えるのは暖房のこと。「風邪対策や乾燥が苦手」という理由でエアコン以外の暖房を使いたい人も多いのではないでしょうか。

エアコン以外の暖房器具はどんなものがあるのか?それぞれの特徴と共に見ていきましょう。

結論として、暖房器具それぞれの特徴から用途別の使いわけ方は次のようになります。

目的・環境適した暖房器具
暖める温度の幅が大きい灯油ストーブ
暖めた部屋の温度をキープエアコン/オイルヒーター
部分的に暖める電気ストーブ/こたつ/ホットカーペット

目的によって機能的な向き不向きがあるので、用途に応じて複数の暖房器具を併用して使うのが一番効率的です。

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エアコン以外の暖房器具の種類と特徴

家電量販店に行くと、色々な種類のストーブがずらっと並んでいます。灯油やガス、電気ストーブに至っては、遠赤外線、パネルヒーター、ハロゲンヒーター…など。

店によって分類の表記も異なるので、どれがどのような種類なのかわからなくなるほど複雑なラインナップです。

ややこしくなりがちな暖房機器を、主に熱源と暖房機能の違いで分類し、それぞれの性能・特徴をご紹介していきます。

FF式ストーブは後付は出来ない

各ストーブの説明に入る前に、FF式ストーブとは何かを知っておくとよいでしょう。

FF式ストーブとはどのようなストーブですか?
https://www.toyotomi.jp/support/ff_pot_stove/faq/post_1394

燃焼に必要な空気は給排気筒から室外の空気を給気をし、燃焼ガスは給排気筒から室外に排気します。暖房中もお部屋の空気を汚さず、換気の手間がありません。

石油燃焼機器の利点を生かしお部屋をすばやく温めます。気温の低い真冬でも能力を最大限発揮します。

https://www.toyotomi.jp/support/ff_pot_stove/faq/post_1394

換気が必要ないので、効率的に室内を暖めることができるFF式。

基本的に賃貸物件では自分で設置することはできず、もともと部屋に備え付けてあるものを使うことになります。FF式は入居者が後付けで用意することはできません。

使うためには、ガスや灯油を部屋に引き込んだり、給排気の設備が必要になるので、これらの設備が必要なことがその理由です。

ですので、家電量販店に売っているFF式ストーブを買っても、工事をしない限り自分では設置することはできません。

電気ストーブを除いた、FF式以外の暖房器具では定期的な換気が必要になるため、雪が積もるような寒い地域ではFF式のストーブが設置されている比率が高くなっています。

ガスストーブ

ガスを熱源とするストーブです。

自分で購入して設置できるガスストーブは小型のカセットガスタイプのみになります。

FF式のガスストーブは、お使いのガス会社の設定料金によってはかなりリーズナブルに使うこともできますが、反対に設置してあるストーブを使わずに他のストーブ機器を使うほうがお得な場合もあります。

これは契約しているガス会社の料金によって差が出てくるので、部屋にガスストーブが設置してある場合は、冬になる前に料金を確認した方がよいでしょう。

カセットガスを使うタイプのストーブの使用可能時間はだいたい缶1本で約2時間程度。スポット的に使うのであれば良いかもしれませんが、部屋全体を暖めるための暖房器具として日常的に使うのは非現実的でしょう。

カセットガス式のストーブは点火に電気も使わないですし停電時などの非常用に一台あると便利かもしれません。

灯油ストーブ(石油ストーブ)

賃貸物件の自分で追加できるストーブの中で、抜群の暖かさを誇るのが灯油ストーブ。

しかし、火を使うことによる安全性や、FF式以外では、定期的な換気が必要なこと・就寝時には使えないのことが灯油ストーブのデメリットです。ペットを飼っていたり、就寝時に使う場合は灯油ストーブは避けましょう。

また、灯油の独特の臭いもあるので苦手な人は気を付けてください。

灯油ストーブは燃焼するときに水を発生させるので乾燥対策にもなります

石油ストーブの種類

反射式

反射板を設置し、輻射熱で部屋を暖めます。空気を暖めるファンヒーターや対流式とは違って、床や壁を暖めることによって柔らかな暖かさを生み出します

暖める方向はストーブの前方と上部なので、壁につけて使う方法が一般的です。

近くを暖める能力は高いですが、熱が届かない場所はあまり暖まらずに場所による温度差ができてしまうという欠点もあります。

対流式

ストーブの中心で灯油を燃料として火を起こし、空気を対流させることで部屋を暖めます。これは、暖められた空気が上にいくことを利用して対流を起こすという仕組みです。

昔の駅や学校などにある丸いストーブや上にやかんが乗っているストーブをイメージするとわかりやすいと思います。部屋の中心に置いて、ストーブの周りをじんわりと暖めてくれます

構造がシンプルなので、故障のリスクが低いのも特徴です。

定期的な芯交換が必要なのと、給油タンクが本体と一体化しているので、灯油を補給するときにはより注意が必要です。

ファンヒーター

灯油ファンヒーターは、灯油を燃やした暖めた空気を、ファンを使って室内に送風することで、部屋を効率的に暖めます。

点火後からすぐにファンで温風を送り出すことができるので、すぐに部屋を暖められるのが特徴です。広めの部屋を全体的に暖めたい場合にも向いています。

しかし、ドライヤーのように、暖かい風に直接当たる場合は、喉や肌が乾燥しやすくなります。乾燥が気になる人は、送風タイプではないものを選ぶとよいでしょう。

電気ストーブ

電気の力で発熱体をあたためる仕組みなのが電気ストーブです。灯油やガスに比べると、直接火を使わないぶん安全性に優れているといえます。

しかし、部屋全体を暖めるのは苦手なのであくまで補助的に使用する方法がよいでしょう。

電気ストーブという言葉を厳密に使うと、電気を熱源にするものは全て当てはまるため、オイルヒーターもホットカーペツトもこたつも電気ストーブに含まれます。しかし、これらはストーブの名前として一般的に普及しているので、別項目でご紹介します。

ニクロム線(石英管)電気ストーブ

石英管の中にニクロム線を設置したものを発熱体としています。輻射熱を利用して、主にストーブの正面を暖めます。価格もお手頃で構造もシンプルなのが特徴です。

デメリットは、消費電力のわりに暖まりにくいという難点もあります。

ハロゲンヒーター

ハロゲンランプを発熱体に使用しています。電球の一種なので、スイッチを付ければすぐに発熱してくれるのも特徴です。

暖炉の光は見ていても癒される明るさですが、ハロゲンヒーターはピカピカギラギラと光るので、眩しく感じてしまうこともあります。

カーボンヒーター

炭素繊維を発熱体とし遠赤外線を放出します。空気ではなく、ものや人をじんわりと暖めてくれる機能に優れています。

消費電力は石英管ヒーター・ハロゲンヒーターよりは少なめですが、そのぶん本体価格はやや高くなります。

グラファイトヒーター

カーボンヒーターの中でも、黒鉛のみを発熱体に採用しているのがグラファイトヒーターです。カーボンヒーターよりも暖かく遠赤外線をより多く放出するため、体をポカポカにしてくれる効果に優れています。

カーボンヒーターの上位機種という位置づけなので、価格もその分高くなっています。

シーズヒーター

石英管を絶縁体で包んで金属管で覆ったものを発熱体としています。金属で覆われているぶん耐久性に優れています。

「コアヒート」など、覆っている金属管の素材によって、各メーカーが独自に採用している名称で売られている場合もあります。

暖まるまでやや時間がかかることと、価格が高めなのがデメリットではありますが、耐久性を考えると妥当な金額でもあるでしょう。

セラミックファンヒーター

電熱部(セラミック)を暖め、ファンで空気を送って部屋全体を暖める仕組みです。他の電気ストーブに比べてより大きな空間を暖めることはできますが、そのぶん電気もたくさん使います。

ドライヤーをイメージするとわかりやすいのですが、部屋全体を暖めるとなると相当な電力を消費するのが欠点です。

オイルヒーター

容器内に密閉されたオイルをあたためて循環させることにより、ラジエーターフィンから放熱させる仕組みを利用しています。

暖まるまでに時間はかかりますが、一度暖まれば温度が下がりにくいのが特徴です。

気密性や断熱性に優れた家が多いヨーロッパを中心に普及してきましたが、最近では国内でも気密性や断熱性も重視されているという理由で、少しずつ取り入れる家庭も増えています。

安全性も高く空気を汚さないので、赤ちゃんやお年寄り、ペットなどがいる家で使われることが増えています。

昔からの木造住宅のように密閉性が低い建物だと、なかなか暖まりにくいということ、本体が重たい、廃棄しにくいという難点もあります。

こたつ

電気ストーブのように、石英管やハロゲンヒーターを熱源としています。

布団や床により密閉された小さな空間を暖めるため、消費電力が少なくてよいことが最大のメリットです。

見た目だけでは作動していることがわかりにくいため、電源の切り忘れが発生しやすいのが難点です。

また、当然ですが部屋や空間全体を温める目的においては不向きです。

ホットカーペット

電熱線が織り込まれたカーペットで、足元を暖めてくれます。

体を直接暖めるので、こたつと同様に少ない電力で暖をとることができます。

一方、上にものを置けなかったり、折り曲げられないなどの制約もあり、長時間使用による低温やけどの危険もあります。

暖房器具以外の暖(だん)の取り方

暖房器具器具を使わずに、部屋を暖かくしたり、冷気をシャットアウトして部屋の暖かさを保つ方法です。

初期費用のみで、ランニングコストも押さえられるので、ぜひ併用するのがおすすめです。

部屋で料理をする

キッチンが居住スペースと分かれていない間取りは、コンロを使えば、部屋は暖まります。メインの暖房と合わせて、補助的に使うことができます。

おすすめなのは、炊飯です。これを機に、ご飯を鍋で炊いてみるのはどうでしょうか?炊飯器よりも、部屋を暖めるには、土鍋ご飯が効果的です。

また、グツグツと煮込む料理でもいいですね。調理で部屋を暖めて、食べて体を温めることができます。

直火の暖かさは、焚き火で暖をとるような暖もりを感じることができます。もちろん、火事には気を付けて、空焚きせずに中身を入れて加熱してくださいね。

熱を逃がさないようにする

ドアや窓の隙間にテープを貼ったり、窓にプチプチを貼って空気の層を作るなどの対策で、熱を逃がさないように工夫をします。

せっかく暖めた部屋でも、隙間が多ければ暖かさも逃げてしまいます。

部屋を温めるなら暖房器具の併用がおすすめ

暖房機器はそれぞれに特徴があり、上手に活用することで、効率的に部屋を暖めることができます。

もし、エアコンを使う場合でも、他の暖房機器と併用することで、ぐっと電気代を抑えて効率的に部屋を暖めることができます。

エアコンは、大きく温度を変化させるときにより多くの電力を消費します。反対に、小さな温度変化にはそこまで電力を消費しません。

寒い部屋を適温まで暖めることに長けているのは、灯油ストーブ。温度をキープするのが得意なのは、エアコンやオイルヒーターです。

これらの性質を利用して、部屋を暖める段階別で暖房器具を使い分けます。

部屋の中で動かないことが多いのであれば、設定温度を低めにして、こたつやホットカーペットで暖をとるのもよいでしょう。

もしくは、家にいる時間は直ぐに布団に入って寝てしまう、という方法もあります。

エアコン以外の暖房器具使い分けまとめ

エアコン以外にも、暖房器具の種類はたくさんあります。購入前に、ざっくりでよいので各機器の特徴をおさえておくことが大事です。

場面ごとに得意な種類は以下となっています。

  • 暖める温度の幅が大きい場合→灯油ストーブ
  • 暖めた部屋の温度をキープする場合→エアコン、オイルヒーター
  • 部分的に暖める場合→電気ストーブ、こたつ、ホットカーペット

それぞれの特徴を押さえて、デメリットも理解した上で、生活スタイルに合わせた暖房器具を選べるとよいですね。

寒い冬も、賢く乗り切りましょう!

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