一人暮らしの食費(エンゲル係数)の平均|自炊・外食の費用はどれくらい?

一人暮らしのお金・節約

実家ではほとんどかからなかった家賃・食費・光熱費など、普段の生活にどれだけお金が必要なのかを初めて知る機会になるのも一人暮らしです。

友達・知人の「家賃」は知っていても「食費」は知らない場合が多いと思いますので参考にどうぞ。

食費で気になること
  • この食費で生活が成り立つのか
  • みんなと金銭感覚がかけ離れていないか

平均を知ると「このくらいを守っていけば生活は安心」を持つことができ、一つの基準を作れます。

総務省の統計や一般的に理想とされる数字はこちらになります。

  • 食費の平均:38000円/月
  • エンゲル係数:15%
    (手取りの15%が食費)

同じ一人暮らしと言っても、収入の違いや、社会人と学生など生活スタイルによっても差がでます。

自分の場合はどのくらいの食費が適切で、コントロールが可能なのか考えてみましょう。

一人暮らしの食費の平均とエンゲル係数

年収と所費の関係(理想のエンゲル係数)

総務省の統計によりますと、一人暮らしでかける食費はひと月で3万8000円ほどですが、所得が高い人も含まれているので、一般的には3万円ほどでしょう。学生の場合はもっと低くなることが予想されます。

つまり、平均の食費は平均の年収で決まるものと考えていいでしょう。 

そこで、私たちが参考にすべきは、エンゲル係数です。

エンゲル係数とは支出に置ける食費の割合で実際の平均は23%前後です。

また、「あさイチ」で紹介されたファイナンシャルプランナーの横山光昭さんによると手取りの15~16%で食費を修めることが理想としてます。

手取り15%の食費なので、税金や保険料をすべて引かれたうえでの金額を基に計算します。 

そうすると、一般的な食費である3万円は手取り20万円によってもたらされます。これを年収に換算(ボーナス含む)するとおおよそ360万円あたりです。

年収360万円で月3万円と考えると、そうやすやすと外食できないことが分かります。 

学生と社会人の食費の違い

では、学生場合はどうでしょう。社会人の場合も学生の場合も収入の15%が理想ですが、学生なら仕送りとアルバイト代が収入となります。

平均の食費はおよそ2万5000円で、仕送りやバイト代の平均が計11万円ほどであることを考えると、ちょっと多めと言えます。

当然のことながら学生にも収入格差はありますし、自炊をしたり学食を用いたりすることで食費を安く済ませることができます。

アルバイトの予定が立たなかったり学業が忙しくなったりしそうなときは、食費を2万円以内、1万5000円以内と、無理のない範囲で減らしていきましょう。 

自炊と外食のバランスが大事

あなたが食事で気を付けていることは何か。

  • 栄養のこと
  • 家計(節約)のこと
  • 味を重視する

譲れない最低ラインがどのようなものかを定めておくと線引や判断がしやすいです。 

また、食生活を考えるうえでの分岐点となるのが「自炊か外食か」です。しかし、一人暮らしの人の多くは完全自炊でも完全外食でもなく、自炊と外食を組み合わせた食生活をしています。

少なくとも、完全外食をしている人はほとんどいないようです。 

バランスの崩れた食事は決してあなたに良い影響をもたらしません。たとえば、栄養の偏った食事をとり続けるとビタミンやミネラル不足による病気や高血圧になってしまいます。最悪の場合臓器を傷めます。

とにかくおいしくて健康な食事をとり続けると考えられないほどのお金がかかってしまいます。逆にとにかく安さを追究するとそれはそれで体調を崩してしまうかもしれません。また、おいしくない食事を我慢し続けるとストレスになりますよね。 

このような状態を改善するためにも、ある程度美味しくて、ある程度健康的で、ある程度手ごろ実践可能な食生活を保つことが大切です。 

適正な食費は外食だけでは難しい 

食費の平均は3万円程度で、比率でも支出の23%前後が食事に使われています。学生の場合はさらに低く、2万5000円あたりが一般的です。これを守った食生活を1日3食で30日続けたと仮定すると 

  • 社会人であれば、1日1000円(1食330円) 
  • 学生であれば、1日830円(1食270円 )

たとえ光熱費を計算したとしても、この値段で十分なものを食べるには外食を選ぶことは難しいと思われます。自炊を選ぶ人が多いのもうなずけますね。 

惣菜の場合はおかず1品を100円前後で買うこともできます。主食や副菜を安く作ることができるのなら、悪くない選択と言えるでしょう。なお、食費の平均に光熱費は含まれていません。あくまで光熱費を考えるときは「すべてをひっくるめた光熱費の平均」と照らし合わせるのが良いでしょう。 

自炊の光熱費はそこまで考えなくてよい 

一人暮らしにおける水道光熱費の平均はおよそ10000円(1日当たり333円ほど)。つまり、ガス・電気を生活に一切使わなかったとして10000円の節約しかできないというわけです。

そこから、夜に使う電灯や冷暖房、お風呂、パソコンやテレビ、といった様に食事で使う割合を考えると、自炊に使う光熱費は大した比率になりません。

ただし、煮込み料理やスープ料理のような長時間電気・ガスを使う場合は光熱費が跳ね上がりますので注意。 

外食のみで生活する場合にかかる費用

理想の食費は手取りの15~16%と言われています。具体例を挙げると、手取り20万円で3万円ほどの食費となる計算です。これを基に完全外食をした場合の食費を考えてみます。 

仮に、外食の値段を1食800円を2回。そして、コンビニ・スーパーなどで1食300円分を買っているとした場合。 

  • 1日当たり800+800+300=1900円
  • 1ヶ月で57000円

もし、外食で1000円使う場合は以下。

  • 1日当たり1000+1000+300=2300円
  • 1ヶ月で69000円

特別に贅沢をしなくても、これだけの食費がかかります。

外食中心の生活が可能な手取り収入 

外食中心の生活ができる手取りは1か月に38万円(手取りの15%で5万7000円)~43万円(手取りの16%で6万9000円)程度と考えられます。月収ではなく手取であることを考えると、かなり稼がなければならないことが分かりますね。

一人暮らしの食事は自炊と外食どちらがいいかという疑問にたいする答えとしては、金額的な問題で自炊中心の食生活の方が良いとなります。収入に余裕がある人でないと現実的に外食は厳しいですね。

外食の方がお得なケース

自炊をする手間(時間)で外食費以上の価値を生み出せるのであれば、外食を選ぶのもいいでしょう。 

これは仕事でもアルバイトでも同じですが、1時間余分に働くことで外食できるくらいのお金を生み出すなら、無理に自炊をする必要はありません。そもそも、自炊を選ぶ理由の多くはお金の節約なのですから、その手間で失うお金が大きければむしろ自炊によって損をしていると言えるでしょう。

また、人と食事をして交流することは単純な栄養摂取とは全く違った価値があります。そういった場合はむしろ投資となります。

外食が不健康と言われる理由

外食は自由に選べてしまう

結論から言うと、外食だから不健康だという論理は成り立ちません

外食の内容はあなたが食べたいものを自由に選べるのです。言い換えれば、あなたが不健康な食事を選ばなければ外食で不健康になることもないのです。

強制的にジャンクフード・ファーストフードを食べさせされることはありませんからね(笑)

しかし、外食が不健康だという説は根強く、実際に外食による不健康も話題になりますよね、これはどうしてでしょうか? 

健康な外食は高額・不健康なものは安い

理由はシンプルで、健康な食事はお金がかかるからです。たとえ自炊でも、栄養バランスがしっかりしていておいしい食材を使いめいっぱい時間をかけると外食に負けないお金がかかるでしょう。

誰かに作ってもらう場合はなおさらです。たしかに、大量に作ることで人件費や原価のコストダウンができますが、飲食店における原価は料理の値段の3割ほど。つまり、残りの7割は食材以外のお金がかかっています。 

ファストフードの値段を思い浮かべてみると、いくらの食材が使われているかが想像できるはずです。その上で美味しいものを作るとなると、栄養の偏りが出るのはしょうがないことと言えます。 

外食は本当に食べたいものを食べる場所にする

ここまで外食の健康性や経済性についてお伝えしましたが、さらに根本を話すと、自炊と外食は目的が違います。自炊は「生活のために」行いますが、外食は「食べたいから」利用するんですよね。

自炊か外食か悩んでいるあなたは、きっと料理に自信が無かったり食べたいものがたくさんあったりするのでしょう。それなら、いきなり自炊か外食かを悩むよりも自炊を頑張ればどのくらい美味しいものが食べられるかを試してみることがおすすめです。 

食費を節約する方法

食費が平均より少なくて、もっと食事の質をあげたいと思う場合は食費をかけてOK。食事の質をあげなくても大丈夫なら、今まで通り好きなことや貯金に回すといいでしょう。

逆に、平均よりも多く減らす必要性を感じているのであれば、食生活を根本から見直すことが求められます。

そもそも、あなたが食費を節約する理由は何ですか?お金を使う目的を定めた方が、節約もうまく長続きできます。

「食費」は節約可能な費用

生活費を節約するうえで「食費」がターゲットになるのは「操作可能で、切り詰めやすいから」だと思います。

他のものですと出費をする・しないの二択になったり、固定費で決まってしまっているのに対し、食費の場合は一日当たりの費用の調整で1か月分の節約が見込めます。

たとえば、月の食費が2万4000円だとしたら1日当たり800円。3食食べるとしたら1食260円、2食であれば1食400円です。

もし、1食の値段を30円下げたとすると月で2700円の節約。50円下げたとすると、月で4500円の節約になります。

このお金を消費でも貯蓄でも良いので、どのように使うか考えることが食費を減らすカギです。  

食費を減らすコツ

食費を減らすためには1日いくら、1週間いくらという上限を細かく決めるとうまくいきやすいです。

人間は誘惑を正当化してしまう傾向があるため、1か月や数か月いくらと決めてしまうと「後で帳尻を合わせればいいや」と無駄遣いしてしまいます。スーパーでつい買いすぎてしまったり、ふらっとコンビニに立ち寄ってしまったり。

食費は安くしようと思えば1食200円でも100円でも可能です。これは、何か無駄遣いをしてしまうとすぐに1日分の食費に達してしまうことを意味します。 

本当は1日いくらと決められると良いのですが、まとめ買いの方が安上がりですし買い物コストも減るので3日~1週間でいくらと決めて食材を買うのがやりやすいです。  

最大限に食費を切り詰める方法 

最大減食費を切り詰めるためには、まず自炊が必須です。そもそも、惣菜や外食は人件費等が上乗せされているので、どうしても限界があります。自炊と言っても具体的にどうすればよいのかと思われるでしょう。

慣れている方でしたら野菜中心の食生活に変えるだけでOKですし、あまり自炊をしないという場合はまずご飯を炊くことから始めましょう。 

食材を安くしても意外にいろいろできます 

毎日の食費を減らすということは、食事の量や質を変えるということで、場合によっては好きなものを食べられずうまくいかないという結末を迎えるでしょう。

一度、いくらでどのくらいの食事ができるのか考えてみます。 

たとえば、1食200円でできること。これを毎日続けると1万8000円以内になります。 

1食200円で使える材料 

  • 鶏胸肉100g 50円 
  • 玉ねぎ 小 30円 
  • もやし 一袋 30円 
  • キャベツ2~3枚 5~10円
  • ご飯1杯 40円 

けっこう適当に書いてみましたが、ここに調味料代や光熱費が加わることを考えても200円でそれなりの料理が作れそうです。

これはあくまで普通に買った時の値段なので、安売りの時を利用することや格安スーパーで購入することができればもっと安くすることや品数を増やすことも可能です。 

さらに値段を減らすと1食100円以下に抑えることも可能です。今ならネット上でレシピを観ながら作ることができるので自炊初心者でも安心です。「節約 レシピ」などを調べてみてください。

そして、限界まで食費を切り詰めたいのであれば、食物連鎖の関係上肉類をやめることです。

肉より野菜の方が安く、たんぱく質に関しては大豆製品(豆腐やおから)から摂ることができます。動物性のものが食べたいと思ったら卵を使うことが最も安い選択肢と言えるでしょう。 

料理が面倒な時は 

どうしても料理が面倒だという場合は、フライパンひとつで完結する料理を作ることをおすすめします。

たとえば炒めるだけの焼きそばを使えば順に材料を炒めていくだけで料理ができますし、1玉30円ほどです。

さらに、フライパンでご飯と食材を一緒に炊き、ピラフを作ることも簡単です。自炊をしない人はそもそも時間が取れないという場合が少なくないので、このような選択肢も持っておくといいでしょう。

一般的なフライパンの大きさなら2~3食分を一気に作れます。 

料理が面倒でやる気が出ない理由は?モチベーションアップのコツはこれ
料理をするモチベーションを上げるのはなかなか難しいです。どうしてやる気が出ないのか、料理のモチベーションに対する考え方と、やる気を出す具体的な解決方法について考えてみました。過去に半年間、料理教室に通ってみたお話も一緒にご紹介します。

食費の節約と健康的な生活とのバランスが大切

いくら食費を切り詰めたとしても、そのせいで体調を崩し、生活に支障が出ては元も子もありませんよね。ですから、食費を減らすうえでは健康を損ねないことも考えないといけないのです。 

最も食費を切り詰める方法は空腹を我慢することです。1日1食ですまし、主食やもやしだけを食べればあっと驚くほど食費を減らせるでしょう。

でも、これでは栄養が偏りますし、そもそも続けたいと思えませんよね。 

私たちの体は普段食べているものによって作られています。栄養バランスを整えながら食費を減らしていくことが長続きの秘訣と言えるでしょう。

十分なカロリー、たんぱく質、ビタミンやミネラル。どれも私たちの体には欠かせないもので、これらが入っている食材を取らずして健康的な節約はありません。 

無理のない食生活の条件は、程よく健康的で、値段が手ごろで飽きないことです。そのためには、まず自炊中心の食生活をすること。これで食費のバランスを保てます。

その上で野菜や肉、主食をバランスよく食べること。これは料理の品数を増やさなくても1品料理を作ればある程度成立します。

そして飽きないためには自炊のレパートリーや味付けを増やすことが理想ですが、週1回程度外食に頼ることもむしろ有効な方法です。

食事を変えることは生活を変えます。食費が多い方のほとんどは人よりたくさん食べていたり、食べなくてもよいものを好んで食べていることが予想されます。

そのため、あなたの食事を健康的なものにするだけで、十分な節約はできるでしょう。ネットで検索してみるだけでも驚くほど多様なレシピがヒットします。 

確かに目標に向かって頑張ることは大切ですが、食事は心の満足のためにとるものだということを忘れないでくださいね。

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