カーシェアというサービスについて。
今回は車を貸す側の視点で、カーシェアの魅力をお伝えします。
車は高価な資産の一つになり得るので、知らない人にシェアするということは、ハードルが高いと感じるかもしれません。
しかし、意外にもカーシェアを利用してる人は多いです。
見ず知らずの誰かとシェアできる時代、それを可能にする仕組みはどうなっているのでしょうか。
車を利用しない日が多い人であれば、カーシェアによっていくらか副収入を得られますよ。
カーシェアとは
カーシェアとは、車を持っている人と持っていない人が、必要に応じて車を貸し借りすることです。
多くの場合、レンタル料としてお金が発生しますが、車を買ったり維持費を負担することがなく、必要な時だけ使えるというメリットがあります。
また、カーシェアは一般の人が貸し借りをするため、レンタカーよりも価格が安かったり、レンタカー屋にはないような珍しい車に乗ったりできることが魅力です。
一方、車を貸す方は、自分の車を使わない時だけ、誰かに貸して報酬を得られるという魅力があります。
実は、DeNAなどの大企業もビジネスとして市場に参入するなど注目度は高く、その人気は拡大中
です。
カーシェアを利用する人には貸す側、借りる側の双方にメリットがあります。
カーシェアで車を貸すメリット
カーシェアのメリットは、大きく2つ。
- 効率の良い小遣い稼ぎができる
- 交流の幅が広がる
車を提供する側にはお金が支払われる
料金の設定は、車を貸す側が自由に設定できますが、走行距離や燃費などによってある程度の目安をカーシェアのサービスが教えてくれます。
相場は1日5000円前後といったところでしょう。
しかし、かなり状態の良い車であったり、珍しい車を所有している場合、高く値段を設定しても利用してくれる人はいます。
一万円前後で設定しているユーザーもいます。
おすすめとしては、サイト側から提案された金額以上を避けることです。
設定金額をその車の価値以上にすると、利用者のニーズから外れることが多く、借り手が減ってしまうためです。
もちろん、人気の車になれば月に何万も稼ぐことが可能ですが、それは稀です。
あくまでも、車を使わないときにガソリン代をいくらか浮かせる、くらいの感覚でシェアした方がよさそうです。
交流の幅を広げることが可能
自分の車にファン(リピーター)が付いたり、サイト上の会員向けにイベントが行われたりするので、それを望めば人とかかわる機会は増えます。
カーシェアをするだけでなく、人とのかかわりを持てると、普段、職場と自宅を行き来しているだけの方には、いいリフレッシュになるのではないでしょうか。
知らない人に車を貸すリスクは?
DeNAがリリースしたanyca(エニカ)というサイトには6万人もの人が登録しており、実際にカーシェアを楽しんでいます。
不安要素としてあげられるのは、
- 車が盗まれたらどうしよう
- 事故を起こされたらどうしよう
- 本当にお金を支払ってもらえるのだろうか
- 車が汚されてしまったら?
- 利用者の身元がわからないから不安
といったところですが、そのような不安を解消してくれる仕組みが用意されています。
そういった点では、第三者を介して行うカーシェアが最も安全で安心と言えます。
盗難や事故などのトラブル、金銭面での不安は、サービスを提供している運営側を通していれば、ほとんど解消されます。
貸す方も借りる方も、身元が判明しているため、車が盗まれることは可能性として極めて低いでしょう。
シェア期間中のみ適用される保険はきちんとあります。というより、利用するドライバーは必ず加入しなければなりません。
またキャンセル料をとれるように設定することも可能です。
不安な点が解消されると、カーシェアが気軽にできるようになりますね。
カーシェアの仕組み
レンタカーに近しい側面がありますが、より気軽に誰でも利用できます。
個人でカーシェアを行なっている人もいますが、多くは第三者(ウェブサイトやアプリなど)を介して取り引きを行います。
その方がトラブルを避けるに最適な方法といえます。
サービスを提供しているサイトが、車を貸す側と借りる側に分けて情報を管理し、サービス利用者へ必要な情報を公開します。
保険への加入、支払いやメッセージのやり取りなど、全てこのサイトを介して行われるため、スムーズに取引ができます。
カーシェアまでの流れ
①カーシェアができるマッチングサイト・アプリに登録
一番オススメはanyca(エニカ)という、DeNAが運営しているアプリです。
他にもCafore(カフォレ)などがあります。今回はanycaを使っていると仮定して説明します。
※アプリの紹介は後ほど!
②サイトに個人情報と車の情報を運営側に提出
個人情報は普通に想像するような、氏名、住所、連絡先といったところですが、それに加え、運転免許証の情報を登録しなければいけません。
車の情報は、ナンバー、車種、年代、車検証、などを登録します。
当然、その情報はサイト上に公開されることはありません。
③サイト上の自分のページにて車を宣伝
ページ内で、登録した車をアピールすることができます。
写真を追加したり、車の魅力などを利用者に伝えます。
ページ内で自己紹介をしたりすることも、人気を上げるポイントです。
車を貸すことができない日は、あらかじめスケジュールに×をつけておけます。
④利用者と取引
お互いに匿名ですが、取り引きがスタートした時点で、お互いの名前と住所が公開されます。
また、車をシェアする日程と、トータル期間の金額もそこではっきりします。(手数料を差し引いた額)※必要以上の情報は公開されませんのでご安心を。
⑤受け渡しの日時、場所で実際に貸し借り
本人確認を行い車を貸出します。
あとはシェアが終わるまで待つだけです。
カーシェアの注意点
いくつか注意点があるので、参考にしてみてください。
手数料がひかれる
第三者を介してカーシェアを行う場合、報酬は、手数料として何%か引かれた値段である場合がほとんどです。
anycaというサイトは手数料が10%なので、1日5,000円で価格設定していても4,500円の報酬になります。
受け渡しの際の遅刻が、トラブルの原因に
交通状況や最悪の事態を予測しながら出発しましょう。
どうしても遅れる場合は、その理由と到着時間をきちんと相手方に伝えましょう。
車にある私物の管理はしっかりと行う
貴重品、ETCカードなどは確実に取っておきましょう。
また、他人に見られたくないもの、触られたくないものはあらかじめ車から出しておくことです。
シェアする際には必要最低限の物以外、車に乗せないのが無難です。
キズや汚れの確認は怠らないようにする
ぶつけたりされた場合は保険が適用されます。
また、山に行くなどするとボディに土がついたりします。
あらかじめ車の使い方の希望を伝えておくと良いです。
「土砂道は通らないでください」や「汚れても洗って返してくれたらOKです」など。
カーシェアおすすめアプリ
カーシェアは、まだレンタカーなどのように主流ではありません。
そのため、カーシェアがメインのサイトやアプリは数が限られています。
しかし、数が少ないことで逆に選択しやすい状況だとはいえます。
anyca(エニカ)
DeNAが運営しているアプリ。保険など完備。会員数6万人突破(2017年)
事故やトラブルへの対応力は魅力です。
大元がしっかりした会社だからこそ安心して利用できます。
レンタカー屋ではなかなかお目にかかれないような珍しい車種をシェアしている方も多く、車通にはうれしいアプリ。
Cafore(カフォレ)
「リクエスト」という機能があり、利用者のニーズに合った検索が可能。
利用者との質の良いマッチングが可能。
比較的リーズナブルで、5千円以下での取引も多い。敷居も低く、利用しやすい。
しかし、保険などはしっかりしている。
じもてぃー
アプリとしては目的が異なりますが、ジモティーを使って個人カーシェアを行っているケースもあります。
会員数が圧倒的に多く、手数料をひかれない分、利用者とコンタクトを取りやすく、稼ぐこともできます。
保険については完備されていないため、理解が必要です。
まとめ
カーシェアの人気は高まっており、そのニーズは全国に広がっています。
出張に行っている間や、平日の車を使っていない日に、持っている車で効率よく稼ぐことができるこの仕組みはとてもおすすめです。
不安に思う点は、サイトやアプリを利用することで大方解消できます。
車を使っていない時間がある人は、カーシェアを利用することで収入が得られますよ。