一人暮らしで犬を飼う。必要な費用・注意点

初めての一人暮らし、一人だと暇を持て余してしまったりさびしくなってしまったりするのかも...ふとそんなことを考えた時、犬のいる生活にあこがれませんか?部屋では一緒に入れるし帰った時に出迎えてくれる新しい家族はきっとあなたの安らぎになるでしょう。

犬を飼うにあたって注意しておきたいこと・費用や予算などについてまとめます。

目次

犬を飼いたい理由は?本当に飼いたいのかどうか

一人暮らしで犬を飼うとしたら、部屋探しや設備投資、月々の費用もしっかり考えたいところ。ですが、それ以上に大切なのはあなたが犬を飼う理由です。

ペットを飼うことが珍しくないからこそ、命あるものに対する責任が問われます。(衝動買いだけはNGですよ)

あなたが犬を飼いたい理由を一度考えてみることで、本当に犬を飼う必要があるのかどうかを考えることができます。その上で犬のいる生活を望むのであればしっかり飼えるでしょうし、もしかしたら、犬以外のペットを飼うという結論やペットを飼わないという結論になるかもしれません。すべては、あなた次第です。  

ちなみに、ペットを飼う理由は好きであることや癒しを求めるほか、もらったり拾ったりしたからというのも多いようです。逆にペットを飼えない理由は世話の大変さや住環境の制約、ペットロスのつらさなどがあります。

「飼えてよかった」が「こんなはずではなかった」にならないようにペットを飼う良さだけでなくその大変さもしっかり学ぶと、あなたの幸せにつながるでしょう。

犬を飼う(買う) 

犬を飼いたいという気持ちがちゃんとあると思った方は、具体的に犬を飼うことについて知っていきましょう。 

犬を購入する値段・価格

犬を飼うためには、犬を購入する必要がありますよ。ペットショップに売られている犬の値段は、安くて10万円ほど。売られているのは血統書つきの純血種やいま話題のミックス犬です。よくいう雑種はあまり売られていません。 

犬や猫などの品種は、人間の手によって生み出されます。そもそもがペット用として生み出された歴史を持つので、野生の品種というものは基本的にいないでしょう。ペットショップで売られているような犬たちはブリーダーが研究と思考錯誤を重ねた結果生まれた作品です。 

犬を安価で手に入れる・もらう

これを見て少し高いと思った方や、犬種を問わない場合は犬を買わずに貰い受ける方法があります。それは知人でも良いですし、ペットの里親を募集している団体という選択肢もあるでしょう。 

悲しい話ではありますが、ペットとの時間を楽しく過ごされている方がいる一方でやむにやまれぬ事情で飼えなくなってしまう方もいます。ときには、捨てられてしまう犬もいるでしょう。そんな、犬を保護し、新しい飼い主になってくれる人を募集しているのです。 

「里親募集」などと検索すれば、そういった施設や団体が見つけられます。

犬を飼える(ペット相談可)の物件

ペットOKの住居を探す

一人暮らしの場合は、ペットが飼える住居とそうでない住居があります。せっかく犬を買ったのにペット負荷のところに住むことになってしまったということが無いように、予めペットを飼ってよいアパートを探しましょう。

場合によってはペットと暮らしやすいような設備がついています。ペットの可否は事前に説明してくれますが、無条件に認められるわけでなくそれぞれの住居で決められたルールを守る必要があります。

これは、決してペットを歓迎していないからではなく近隣トラブルや、室内の破壊を未然にふせぐため。みんなが気持ちよく過ごせるような配慮なのです。もちろん、内緒で飼うのはご法度です。これはペットOKの住居でもそうですし、ましてやペットNGのところで無理に飼うと部屋を追い出されてしまうでしょう。 

ペットを飼う場合は別途料金(敷金プラス1ヶ月分など)が必要になる場合もありますので要確認です。

犬が棲みやすい部屋作りを 

一人暮らしですからあなたの希望はもちろん、愛犬にとっても住みやすいお部屋にしましょう。まずは、カーペットやマットを敷いてあげることです。フローリングでは犬が歩きづらいし床が傷つく恐れもあります。そこで、犬が歩きやすい床を作りましょう。足音による騒音トラブルも防げて一石二鳥です。 

つぎに、トイレとペットスペースの設置です。トイレは自由に行き来できる場所に置き、それ以外にペットスペースと呼ばれる居場所を作ると犬がストレスを感じづらくなります。お互いの住み分けが共同生活のカギです。あなたがいない時の安全のため、ケージも用意しておきましょう。犬が安心できるお部屋を作ることは、無駄吠えや問題行動の対策にもなるので飼い主となるあなたにとっても良い影響があります。  

さらに余裕があれば、運動スペースを作ってあげるのもおすすめです。 

一人暮らしに向いている犬種 

一人暮らしで犬を飼うときは、あなたにとって負担の少ない犬を買うことがおすすめです。これは、長くペットと生活していくうえで大切な点で、むしろ犬を思いやった考え方です。

具体的には以下のような条件の犬種が理想です。

  • 小さい
  • しつけがしやすい(留守番が出来る)
  • 声の小さい(吠えない)
  • 短毛種(手入れがしやすい)

犬の大きさは言わずもがな、部屋の大きさに限度があるからです。

つぎに、しつけのしやすさは、あなたのストレスだけでなく犬の安全に関わります。お留守番が多くても安心なことも重要です。また、散歩の回数が少ない犬もおすすめです。そして、声の小さな犬は騒音問題を起こしづらいというメリットがあります。

さらに短毛種であれば手入れや掃除も簡単でしょう。これらの点を考えるとチワワやポメラニアン、フレンチブルドッグなどがお勧めです。 

一人暮らしだからこそ楽しいこと・気を付けたいこと  

一人暮らしの部屋に待っていてくれる犬がいる、というのはそれだけで楽しいものだと思います。散歩をして、一緒に遊んでいくうちに立派な同居人になっていくでしょう。

辛い時に寄り添ってくれるのも犬の良いところです。だからこそ、一番に気を付けたいのがあなたに何かあった時の対策です。いつも一緒にいられるのが一番ですが長期の旅行や帰省。あなたの身にアクシデントがあった時に受け入れてくれる人や場所をしっかり確保しておきましょう。 

家の近くの動物病院やペットホテルなどを確認しておくといいかもしれません。

当たり前のことですが毎日のお世話をするのはあなただけです。基本的に誰かに頼ることはできません。普段お留守番をしてもらう時でもしっかり過ごせるように空調や水、トイレの管理を怠らないことが大切です。  

犬がいる生活に必要なお金・費用 

犬と一緒に暮らすうえで考えたいのがお金の問題。生き物である以上毎日を幸せに過ごせるようにしてあげたけど、ちゃんと家計を回せるのか不安ですよね。

実際のところ飼い主が出すお金は、小型犬の場合で1年で12万円ほどの出費が必要です。あなたの年収だけでなく、支出や貯蓄した医学も考えたうえで無理のない選択をしましょう。ちなみに大型犬の場合は20万円程度になるようです。  

基本的な費用  

日々の生活で発生するものと言えばまずエサ代ですね。こちらは小型犬の場合1年で36000円ほどです。

さらに消耗品で5000円、ペットシーツで12000円、さらにおやつやおもちゃを買うともう少し費用が掛かります。そして、人間に健康診断があるように犬にも定期的な健康診断が必要です(4000円)。

他にも狂犬病(3500円)は毎年・フィラリアは5~12月まで毎月(計10000円ほど)動物病院で予防接種してもらいます。ノミダニ(計12000円ほど)の予防薬は必要に応じて使います。 

いざという時に(一時的に)発生する費用 

ほかにも、犬を飼い始めに必要な畜犬登録の3000円やその他生活用具、さらに病気やけがの際に必要な医療費もあります。どうしてもしつけがうまくいかないときはしつけ教室に通うという手段もあるでしょう。毛が伸びてきたらトリミングもします。自分でもできますがプロに頼んだ方が無難でしょう。 

さらにしておきたいのは去勢・不妊治療です。望まない妊娠を避けることは生活の維持に必要ですし、さらには去勢によっては前立腺や睾丸の病気、不妊手術では子宮や卵巣の病気を予防できます。雄犬の場合は発情期に振り回されなくなるでしょう。費用は去勢の場合17000円前後、不妊手術の場合は27000円前後で行えます。  

時には、家具や家電を壊されることもあるかもしれません。とくにテレビやパソコンに何かあるとお金がかかってしまうので倒れたり落ちたりしないような対策が必要です。トイレトレーニングも最初のうちに徹底しておくといいでしょう。  

ペット保険

急な怪我や病気、入院の費用は決して安くありません。そこで、近年はペット保険の需要が増えています。これは一般的な傷病保険の他に他人に危害を加えてしまった時の保証をしてくれる損害保険も用意されています。

あくまで万が一という場合ですが月額1000円前後でその先の負担を減らせるのなら悪くない選択肢と言えます。具体的な内容や補償の範囲は保険会社によってさまざまなので、加入する際は多くの資料を取り寄せて比較検討することが大切です。  

一生のパートナーとしての自覚を持つのが一番大事  

ペットとの生活は、しっかりと責任を持つことで成り立ちます。これは犬でもネコでも爬虫類でも同じです。最初は慣れない手続きやお世話で手いっぱいになってしまうかもしれませんが、慣れていくことで愛犬のまだ見ぬ一面を知り、心から可愛いと思える日が来るでしょう。一人暮らしだからこそじっくりと付き合うことができ、あなたに癒しと充実感を与えてくれるかけがえのないパートナーとなる日は必ずやってきます。 

あなたは犬を飼ってどんな生活をしたいか、それを思い描きながら計画を立ててみましょう。物件も予算もクリアしたならあとは意思ひとつです。 

初めての一人暮らしですから、ペット以外にも気になるところはたくさんあるでしょう。でも一人暮らしだからこその良さはたくさんありますし、何より自由が得られます。この記事を参考に、素敵な愛犬ライフを送れることを願っています。

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