【購入レポ】鉄フライパンは手入れが大変?使ってみた感想とレビュー

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鉄フライパン理想と現実 一人暮らし便利グッズ

鉄フライパンに抱くイメージは、プロが使う、手入れが大変。そんな感じ。自分とは関係ない世界のものとして、よくあるコーティングのフライパンを使っていました。

しかし、1~2年ごとに、コーティングのフライパンの表面がくっくつようになって、毎度新しいものに買い換えていました。あるとき、ふと、使い捨てを繰り返す罪悪感に耐えきれなくなり、鉄フライパンの購入を考えはじめました。

やはり、不安材料は、焦げ付きと錆び。鉄のフライパンは、しっかり手入れをして育てるもと言われているのも、また敷居を高くしていたと思います。

しかし、実際に使ってみるとなんてことはない。普通のフライパンです。不安材料だった焦げ付きと錆びを発生させないためのポイント。現在の使用方法など、鉄フライパンを快適に使う秘訣をご紹介します。

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鉄フライパンのメリット・デメリット

鉄フライパンのメリット

料理がおいしくなる

鉄のフライパンは、熱伝導率がよく、すぐに食材に熱が伝わります。火加減の調整もダイレクトに伝わるため、プロが使うというのも納得です。

高温料理に向いている

素材によっては、高温で使えないフライパンもあります。コーティング加工のフライパンは、耐熱温度が250度程度のものが多く、強火にするとあっという間にこの温度に達してしまいます。空焚きが禁止されているのもこのためです。

一方、鉄のフライパンは、空焚きもOK。強火大歓迎です。カラっと揚げたフライも中華料理もおいしく仕上がります。

傷がつきにくい、丈夫

コーティングのフライパンでは、金属のターナーはNGでしたが、鉄のフライパンでは、気にせずガシガシ使えます。ターナーだけではなく、調理ハサミも使えるので、とても便利。ハサミを直接使えることで、かなり料理が楽になりました。傷がつきにくいというか、傷がついても平気なのが鉄フライパンの良いところです。

鉄分が摂取できる

貧血対策に鉄分補給をしている人も多いのではないでしょうか。鉄分が食べもの溶け出して、日常の鉄不足を補ってくれます。ただ、期待するほどの量ではなく、貧血を改善したい人には足りないかもしれません。食べものを中心に、サプリメントや医療機関に相談することをおすすめします。

鉄フライパンのデメリット

重たい

アルミで作られたフライパンと比べると、やはり重たく感じる鉄フライパン。力の弱い人や、手首を痛めやすい人には、重たく感じるかもしれません。私が使っているものも約1100グラムとなかなか重たく、振るとなると手首にもかなり思わを感じます。ただ、商品によっては、薄型加工されているものもあるので、重さが気になる人は検討してみてください。

焦げ、くっつきに注意

やはり、コーティング加工がされたフライパンと比べると、くっつきやすくなります。これは、油を多く入れることで解消されますが、できるだけ油を使いたくない人には、向いていないかもしれません。

向いていない調理法もある

鉄のフライパンは、炒める、焼く、揚げるには適していますが、煮る、茹でるには向いていません。これは、煮たり茹でたりすることで、馴染んだ油が剥がれてしまい、錆びやすくなるためと言われています。

軽い鉄フライパン

鉄のフライパンのデメリットのうちのひとつでもある重さ。一般的には重たいとされている鉄フライパンですが、薄型に仕上げることで、軽いフライパンも存在します。

例えばこちらは薄型軽量で、680グラム。同じサイズのコーティングフライパンと比べても軽い方に入ります。

フライパンと重さを感じる場面は、主に2つ。フライパンを振るときと、盛り付けなどで移動させるときです。この場面を想定して、やはり重さが気になる場合は、薄型を選択した方が良いかもしれません。

また、直径が大きいほど重心が遠くなるので、大きめな中華鍋などを検討している人は気を付けてください。フライパンは、直径、厚み、深さが大きくなると重たくなるので、使用用途と相談して選びましょう。

鉄フライパンの使い方のコツ

餃子はくっつく?焼き方のコツ

くっつかない料理の代名詞として、通販番組などでもよく登場する餃子。皮が全部剥がれてしまった瞬間の、何とも言えない悲しさ。他の料理に比べると、やや難易度が上がりますが、ポイントを押さえさえすれば、鉄フライパンでもくっつかずにパリパリの羽根つき餃子を焼くことができます。

ポイントは油の量と、フライパンの温度です。

  1. フライパンを熱して、煙が出たら油を入れる
  2. 油の量は多めにする(大さじ2杯ほど)

あとは、通常通りに焼くだけです。それでもくっつくという人は、油返しをしっかり行えばよりくっつきにくくなるので試してみてください。

料理が黒くなる問題

鉄のフライパンを使ったことがある人なら、一度は気になるこの問題。料理が黒くなったり、布巾などでふいても黒ずんだりすることがあります。

黒いススのようなもの

これは、油が焦げたもの、もしくは黒錆びである場合がほとんどです。油も黒錆も、よほど大量に摂取しなければ、食べても有害なものではありません。もしもフライパンの表面に、あきらかな焦げつきがあれば、たわしなどでゴシゴシこすってしまいましょう。

食材が黒く変色する

鉄の鍋やフライパンできんぴらゴボウを作った時に、黒っぽくなった経験はありませんか?

ゴボウやナスなど、アクが強い食材は、鉄分を多く吸収するため、色自体が黒くなることがあります。こちらも体には害はないので、安心してください。とはいえ、見た目はあまり良くないですし、色が気になる人は調理が終わったらすぐにお皿に盛り付けるようにしましょう。

鉄フライパンはIH対応?

鉄素材は基本的にIH機器に対応しています。しかし、形状によっては対応していないものもあるので注意が必要です。念のため商品ごとの確認をおすすめしますが、底が平らであれば、ほぼ大丈夫でしょう。

鉄のフライパンをIH機器で使う場合に気を付けたいことがあります。

薄型のものは避ける

薄型のものは、使っているうちに底が変形してくる確率が高くなります。底が平らではないと、IH機器では使うことができなくなるので、できれば厚めの素材のものを選びましょう。

直径に気を付ける

IH機器は安全のために、温度検知機能がついています。そのため、説明書きにも定められたサイズの中で使うように記載されています。それ以上(以下)の大きさのフライパンを使うと危険という理由から、直径の大きさが定められています。例えば、パナソニックのIH調理器の場合は、12センチ~26センチとなっています。

鉄フライパンのお手入れ方法・シーズニング

鉄フライパンのお手入れ方法について、調べてみたところ、使う前の油ならしの方法や、日頃のお手入れ方法が、メーカーや使う人によってやり方が異なることがわかりました。料理の一部でもあるので、やり方が色々あるのは当然かもしれません。

複数の方法からまとめた、おおまかな基本の流れは以下の通りです。

  1. 購入後は1度だけ、焼きこみ&油ならしをする
  2. 調理前は、毎回油返しをする
  3. 調理する
  4. 洗剤を使わずに、水のみで洗う
  5. 油を塗って、保管

2回目以降は油ならしは必要ないので、2以降の工程で行います。

しかし、面倒くさがりとしては、すべて基本通りに行うのは正直手間です。後半にも書きますが、私の場合のお手入れ方法は、基本から大幅にアレンジして使っています。アレンジというか、大幅に行程を省いています。

すべてのフライパンに該当するのかはわかりませんが、私が使っているフライパンでは、いくつかの行程を省いても問題はなさそうでした。

一般的に推奨されているお手入れ方法

焼き込み&油ならし

購入後、はじめて使う前には、焼き込み油ならしという作業を行います。

新品のフライパンには、汚れが付着していたり、意図的に錆止めのコーティングがされているものもあるので、これらを除去します。

まずは、洗剤とスポンジで、洗ってください。

フライパンがきれいになったら、次に加熱します。弱火からはじめて、中火、強火と加熱(空焚き)をします。これは、落としきれなかったコーティング剤を気化させるために行います。

加熱するときは、必ず換気をして行ってください。表面の色が変わったら、火を止めて冷めるまで待ちます。

続いて、油ならし。これは名前の通り、フライパンに油を馴染ませる目的で行います。おたま1杯ほどの油を入れて、弱火から中火で5分ほど加熱します。その後、油を捨てたら、キッチンペーパーなどで馴染ませるように拭いたらおしまいです。

フライパンによっては、焼き込みもしくは、焼き込みと油ならしの行程が必要ないものもあります。説明書を確認してください。

調理前には油返し

調理前には油返しと言って、フライパンを温めたあとに、お玉1杯程度の油を入れて馴染ませたあと、捨てる(オイルポットなどに戻す)という行程があります。そして、もう一度、適量の油を入れてから調理をしていきます。

これは、油を馴染ませるためと、上がりすぎたフライパンの温度を下げる、という目的があるようです。

洗浄は洗剤NG

洗剤を使わずに、お湯、または水で洗います。頑固な汚れや焦げは、タワシでゴシゴシこすっても大丈夫です。

汚れを洗い流したら、しっかりと水分を取り除きます。布巾で拭くか、もう一度火にかけて水分を飛ばして乾燥させましょう。

保管方法

水気が完全になくなったら、油を薄く塗って保管します。

鉄フライパンの洗い方

購入してしばらくは、一応、マニュアルにのっとって使っていました。

一応というのは、最後の使い終わったあとに油を塗ることに抵抗があったため、早速ここはカット。調理前に適量の油を入れて捨てる行程の油返しは、なんとなくもったいないので、カット。大さじ1杯位の油を入れて、そのまま使っていました。

そして、最後の砦の洗剤もついに解禁されたのです。

きっかけは、ハンバーグを焼いた次の日に、ホットケーキを焼いたことでした。びっくりするくらい、ハンバーグ風味のホットケーキが出来上がりです。

風味が油に残っていたのでしょう。油のコーティングではなく、油汚れなんじゃ…。と思い始め、ついに洗剤を解禁しました。私のフライパンだけなのか、油のコーティング=油汚れに感じてしまいます。コーティングと汚れは、同じ、もしくは紙一重の存在なのでしょうか。

普通の鍋と同じように、洗剤をつけたあみたわしでゴシゴシ。

あれほど禁止されていた洗剤を使ってみたので、少しビビっていましたが、次に使ったときも特に変わらず。ちゃんと油を敷けば、焦げも付きません。もちろん、味がうつることもありません。

油のコーティングが育っていたのかはわかりませんが、とりあえず前よりも快適に使えています。2年ほど使って、特に問題はありません。

結局、手入れ方法は何がいいの?

油返しを省くのと、洗剤を使わない、これはマニュアルには反していますが、ネット上で検索してみると結構同じような人がたくさんいました。やるやらないはご自身の判断でよいと思います。

気になったのは、使用済みの油をオイルポットに保存するということ。個人的には、油返しに使った油を、油返し用であろうと、再利用することには抵抗がある派です。

そして、最後の油を塗る行程ですが、水分を飛ばしてしっかり乾かせば、保管時に油は塗らなくてもよいと思います。なんだか周囲のホコリがつきそうだし、他の鍋とも重ねることはできません。これも、フライパンの種類によっては不要とかかれているものもありました。

ちなみに、使っているのはこれです。

色々検討した結果、手入れが簡単ということが決め手になり、こちらを購入しました。サイズも豊富でおすすめです。

結局、洗剤を使うor使わないは使ってみてからの個人の判断でよいかと思います。いづれにしろ、使い始めの油ならしは肝心だと感じました。

鉄フライパン洗いにおすすめのたわし

通常であれば他の鍋と同じように、あみたわしで洗っています。しかし、頑固な焦げ付きや汚れにはもう少し強力なたわしがよいでしょう。

普通のたわし

よく見る茶色のたわし。多少力を入れてゴシゴシこすっても大丈夫でしょう。ある程度汚れを落としてから使わないと、たわしの内部に汚れが入り込んでしまうので、気を付けてください。

竹のささら

丈を細かくさいて束ねたもの。適度なコシと柔らかさで、程よく汚れを落としてくれます。

金属たわし

より頑固な汚れを落としてくれるのは、やはり金属製の強みです。表面になじんだ油を落としすぎてしまうことがあるので、気になる場合は次回に使う前に、油返しをしっかり行うと良いでしょう。

鉄フライパンの注意事項

鉄のフライパンを使うにあたって、やってはいけないことがあります。これらはしっかりと守ることをおすすめします。焦げ付いたり、汚れがとれにくい場合の対策も知っておきましょう。

食材を入れたままにしておくのはダメ

料理をしたあとに、すべて食べきらないときは、ついついフライパンの中に入れっぱなしにしてしまうこともありますよね。

しかし、これはNGです。料理の中にある塩分や酸が、鉄を浸食する可能性があります。最後にもうひと手間だけ、お皿やタッパーなどに移してください。

使用後は水分を飛ばしておく

使ったあとは、塗れたまま放置はNGです。錆びの要因になってしまいます。布巾でしっかりふき取るか、火にかけて水分を飛ばしてしまいましょう。時間もそんなにかからないので、私は火にかけて飛ばしています。

焦げ付いてしまったら

まずは、お湯を入れて煮立たせます。しばらくすると、焦げが柔らかくなって落としやすくなります。

汚れがこびりついてしまったら

取れにくい汚れは、一度、汚れを焼き切るという方法もあります。汚れの部分に火が当たるように熱して、煙がでなくなるまで加熱します。その後、フライパンが冷めてから、金属のヘラやたわしなどで削って汚れを取り除きます。

この作業を行った場合は、念のため焼き込みと油ならしをしておくことをおすすめします。

鉄フライパンまとめ

鉄フライパンが気になっているけど、購入までのネックはお手入れという人も多いかと思います。実際にコーティング系フライパンから買い換えてみた感想は、鉄のフライパンはそこまで手間ではないということがわかりました。

洗剤で洗っちゃっていますし、油返しもしていません。傷を気にせずに、金属製のターナーや調理ハサミもガシガシ使えて快適です。

唯一変わったのは、入れる油の量です。

健康のため、油はできるだけ少なくしていましたが、鉄のフライパンは、最低でも大さじ1杯くらいは必要だと感じました。油を控える、スプレー式の油は無理そうです。

極論ではありますが、コーティング剤を食べるくらいなら、油を食べた方がマシということ、良質の油であれば、多少は摂取量が増えても大丈夫ということで、この問題は解決しました。

鉄のフライパン、思ったより簡単で快適です。フライパンの買い換えを検討している人には、ぜひおすすめします。

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