夏の部屋は、エアコンを使わないと熱気がこもって大変です。
今や夏の暑さ対策に欠かせない存在となってしまったクーラーですが、使用には電気代がかかりますし、中にはクーラーを使うと体調を崩してしまう人もいます。
また、クーラーが無い・設置できない部屋の対策も必要です。
暑い夏にクーラーを使わなくてもできる、部屋の暑さ対策をご紹介します!
エアコン・クーラーを使わない暑さ対策
夏の暑さ対策には、大きく分けて3つの方法論があります。
- 風通しをよくすること
- 日光を遮断して部屋の温度を下げること
- 自分の体温を下げること
です。
これらを組み合わせて行うことで、より効果的に暑さ対策を行うことができます。
以下で、順番に具体的な方法を見ていきましょう。
風通しをよくする
まずは、風通しを良くする方法です。
夏の部屋は湿気がこもりやすいので、外よりもモワッした暑さになってしまいます。
風通しを良くすることで、湿度を外と同じくらいまで下げられるので、部屋を涼しくすることができます。
- 窓を全開にする
- 扇風機・サーキュレーターを使う
- 換気扇を使う
窓を全開にする
湿度を下げるためには、まず、窓を全開にします。
湿度を下げるためには、部屋の中の湿った空気を外に出し、そとの空気を室内に取り込まなければいけません。
窓が対角に二つある場合は、一方の窓を全開、対角の窓を少しだけ開けておきます。
こうすることで、その間を通る風の勢いが強くなるので、より涼しく感じることができます。
しかし、一人暮らしの場合は、窓が部屋の中に1つしかないことも珍しくありません。
そういう場合は、部屋の入口のドアを少しだけ開けておく方法がおすすめです。
入り口のドアを開けておくことで、対角に窓があるのと同等の状況を作り出すことができます。
もちろん、防犯のためチェーンはしておいてください。
扇風機・サーキュレーターを使う
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扇風機を使って、風通しを良くすることができます。
扇風機で風を起こすことによって部屋の中に空気の流れができるので、湿度が下がっていきます。
もちろん、自分に風をあてて使うのも効果がありますが、「扇風機を窓の外に向ける」という使い方が、さらに効果的です。
方法としては、まず全開にした窓から少し扇風機を離し、外に向けて強風で空気を送ります。
夏は部屋の中に湿った空気がたまってしまうことは前述しましたが、扇風機をあえて外に向けることでその空気を外に逃がすことができるわけです。
ある程度風を外に送ったら、今度は扇風機を室内に向けて、今度は外からの空気を取り込みます。
このようにして、室内の空気と外の空気を入れ替えることで、かなり室内の湿度を下げることが可能です。
別の部屋にエアコンがあるのであれば、そちらの空気をサーキュレーターで送り込むこともできます。
換気扇を使う
さらに空気の流れをよくするために、換気扇を使うのもおすすめです。
調理中でなくとも換気扇を回すことで、部屋の湿った空気を外へ逃がすことができます。
また、暖かい空気は上部にたまる性質があるので、夏場に換気扇を使うのは、とても理にかなった暑さ対策です。
日光を遮断する
次は日光を遮断する方法です。
夏の暑い屋外で、木陰に入って涼しい思いをしたことのある方は多いでしょう。
日陰と日向の気温差は約20度にもなると言われており、日光をさえぎることが、いかに暑さ対策に需要な意味を持つかがわかります。
カーテンは閉める
まず、カーテンを閉めることで直射日光をさえぎります。
夜寝る時と同様に、遮光カーテンまで閉めておくのがベストです。
しかし、「部屋が暗くなってしまうのが嫌だ」という人もいるでしょう。
そいういう場合は、薄手のカーテンだけでも閉めておくのがおすすめです。
薄手のカーテンだけでも、多少は日光をさえぎるので、なにもしていない場合よりは、暑さを防ぐことができます。
ただ、カーテンを閉めるのにはデメリットもあります。
「風が通らない」ということです。
薄手のカーテンならまだしも、遮光カーテンを完全に閉めてしまうと、窓を全開にしていたとしても、風邪がほとんど入ってきません。
ですので、風が通る隙間は少し残しておくのがいいでしょう。
すだれをかけてみる
すだれを窓にかけてみるのも有効です。
すだれは古くから、日本で暑さ対策ツールとして使われてきました。
竹やヨシなどをあんで作ったカーテンのようなもので、日光を遮断する上に、風を通してくれます。
ですので、カーテンと違い、風の通り道を確保しておく必要がありません。
それに、見た目にも涼しげで、風流を感じさせてくれます。
100円ショップでも売っているので、コスパもいいのでおすすめです。
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植物を利用する
植物のつるを使って、緑のカーテンを作るのもいいでしょう。
一人暮らしでベランダのある家でしたら、アサガオがおすすめです。
グリーンカーテン用の栽培ネット、アサガオの種、プランターがあれば簡単に始まることができます。
これら全部をそろえても1,000~2,000円なので、そこまで高くありません。
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つるが育てば、日差しを遮ってくれるので、カーテン同様の効果が得られます。
それに、植物を育てると「心にゆとりが生まれる」とも言うので、日ごろのストレスや悩みの解消につながるかもしれません。
体温を下げる
続いては、自分の体温を直接下げる方法について解説します。
冷たいものを食べる
まず、自分の体温を下げるには冷たいものを食べるのがおすすめです。
とはいっても、冷たいアイスやキンキンに冷えたジュースを飲み過ぎるのは、体に良くありません。
ですので、体を冷やす効果のある野菜などの食べ物を食べるのがおすすめです。
具体的にはきゅうりやトマトなど、水分量の多い野菜です。
夏に食欲がなくなったときでも、水分量の多い野菜なら、抵抗なく食べられます。
ぜひ試してみて下さい。
タオルを使って保冷剤を巻く
次は保冷剤を体に巻く方法です。
直接肌にあてるのは冷たすぎるので、何重かにタオルでくるみ、結んで体に固定します。
少し見た目は悪いですが、家の中なので問題ありません。
冷やす位置ですが、首の後ろ、わきの下がおすすめです。
首や脇には太い血管が通っているので、より多くの冷やされた血液を体の隅々まで届けることができ、効率的に体を冷やすことができます。
「保冷材は冷たすぎる」という方は熱さまシートなどを使ってもいいでしょう。
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ボディペーパーを使う
ボディーペーパーで体をふくことで、体感温度を下げることもできます。
ボディペーパーの中でも、メントールの成分が配合されたものがおすすめです。
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体を拭くと、非常に清涼感があります。
より効果を出すならば、ボディペーパーで体を拭いた後、扇風機の風を浴びてみてください。
普通に扇風機の風を浴びるよりも、何倍も冷たく感じることができます。
冷たいシャワーを浴びる
だいぶ原始的な方法ですが、冷たいシャワーを浴びるのも体温を下げられる方法です。
いきなり頭からかぶってしまうのは心臓にも良くないので、手先、足先の末端から徐々に冷水をかけていきましょう。
そして、風邪をひいてしまう可能性もあるので、浴び過ぎには注意です。
せいぜい5〜10分で済ませてください。
エアコンやクーラーの代わりになる冷房器具
除湿機
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湿度が高い日であれば、除湿をすることで体感温度を下げることもできます。
除湿機で湿度を下げ、扇風機で空気をかくはんすることで快適な空間が作れます。
冷風扇
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冷風扇(冷風機)というものもあります。
これは水や氷を通して冷たい風を送る機器です。
部屋全体の温度を大きく下げる程の効果はありませんが、冷たい風を浴びることは可能です。
自分の周辺や、小さめの部屋の温度を軽く下げるぐらいであれば活用できそうです。
氷+扇風機
夫がペットボトルを手に嬉しそうな顔をして帰ってきて、なんか工作っぽいことしてるなーと思ってできたのがこれ。扇風機の裏に取り付けた氷受け。心なしか風が冷たいような、変わらないような、、、。 pic.twitter.com/95E7HtmjJI
— みどり🌱みんなのお母さん (@hijau39) October 20, 2017
冷風扇を自作する方法。
自宅でやるとすれば、ペットボトルに水を入れて凍らせておき、その氷を扇風機の前に置くことで冷たい風を送ることが出来ます。
こんな暑さ対策もある
それ以外にも、夏の暑さをしのぐ方法はいくつかあります。
打ち水をする
打ち水をすることで、部屋の温度を下げることもできます。
打ち水は、すだれ同様日本で古くから利用されてきた暑さ対策で、気化熱の仕組みを利用したものです。
気化熱とは、水が蒸発するときに奪っていく熱のことを指します。
方法はいたって簡単、家の周りに水をまくだけです。
一人暮らしの場合、ベランダにまくのでもいいでしょう。
このうち水により、約2度も室内の温度を下げることができます。
打ち水はゆっくりと水が蒸発したほうが効果が高いので、日差しがそこまで強くない朝、もしくは夕方に行うのがおすすめです。
風鈴を取り付ける
風鈴を取り付けることも、暑さ対策に一役買います。
冷房のなかった時代、日本人は風鈴の音に涼しさを感じていました
でも、なぜ風鈴が鳴るだけで涼しく感じるのか。
その具体的なメカニズムは以下、
- 風鈴が鳴る
- つまり風が吹いている
- だから涼しい
というものです。
このような感性が日本人の脳内には刷り込まれているという説もあります。
確かに、風鈴の音を聞くと、なんだか涼しいような気がしてきますよね。
夏の風物詩である風鈴、ぜひ試してみてください。
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エアコン・クーラーのない部屋の暑さ対策まとめ
夏にクーラーを使わないでもできる、部屋の暑さ対策についてご紹介しました。
クーラーばかりに頼っていると、電気代がかかることはもちろん、体調を崩す原因になってしまいます。
クーラーを使わないで済む工夫ができれば、健康面、そして家計にもプラスの影響があるはずです。
ご紹介した方法を最大限使って、夏でもクーラーに頼らない生活を送りましょう!