【代引きの送り方】個人間で代金引換をする手続き方法

代金引換送りたい・受取りたい

個人間の代引き取引(メルカリ、ヤフオク、チケット売買など)は、郵便局のゆうパックサービスを利用します。

差出人が代引き手数料と送料を支払い、受取人は現金で代金を支払います。受取拒否も可能です。匿名での取引はできず、送料を着払いにすることもできません。

料金を抑えるには、荷物の重量とサイズを小さくし、スマホアプリから依頼するのがおすすめです。

目次

代金引換の仕組み

代金引換とは

代金引換(代引き)とは、配達時に荷物と引き換えに受取人が代金を支払い、その代金が差出人の口座に送金される取引方法です。これは、送る人に代わって配達員が代金を集金する仕組みを提供するサービスです。

  • 送る側のメリット:代金の請求や集金の手間が省ける
  • 受け取る側のメリット:銀行に出向く必要がなく、クレジットカードを使用せずに現金で支払いを完了できる

このような便利さから、近年では個人間の取引においても多く利用されるようになっています。例えば、オークションサイトやフリマアプリでの個人取引でも、安心して取引を行うために代金引換が選ばれることが増えています。

このサービスを利用することで、売り手も買い手も安心して取引を進められるため、個人間の商取引の選択肢として非常に有用です。

代引きの基本的な流れ

代金引換(代引き)の基本的な流れは以下の通りです。主に郵便局の代金引換サービスを利用した方法について解説しますが、クロネコヤマト(宅急便コレクト)や佐川急便(e-コレクト)でも類似の手順があります。ただし、これらのサービスは主に事業者向け(法人向け)12であることが多いため、個人間のやり取りには郵便局のサービスが最も一般的です。

代引きの流れ
代引きの流れ
  • 代引きを依頼する
    • 郵便局へ行き、代引きでの配送を依頼します。
    • この時、郵便料金と代引き手数料を支払います。
  • 郵便局が配達
    • 郵便局の配達員が指定の配送先へ荷物を届けます。
  • 荷物の受け取り
    • 荷物を受け取る際に、差出人が指定した代金を配達員へ支払います。
  • 送金
    • 配配達(受け取り)が完了した後、通常1営業日以内に、差出人が指定した口座へ代金が送金されます。
    • 金融機関の処理により、送金が遅れる場合もあります。
    • 送金手数料(必要に応じて印紙代も)を差し引いた金額が送金されます。

代金引換の基本的な流れはシンプルですが、手数料や送金のタイミングについて事前に確認しておくと良いでしょう。郵便局の代金引換サービスは、個人間の取引でも利用しやすい方法です。

代金引換の手数料・必要な料金

商品代金以外にかかる料金をまとめます。金額や金融機関によって変わります。

料金種別金額
○郵便料金(申し込み時)
通常の荷物の発送にかかる料金。
荷物の種類サイズ重量によって変動。
料金計算ページへ
○代金引換料(申し込み時)290円
○セキュリティサービス料金
(申し込み時)
※30万円を超える場合
420円
○印紙代(送金時に差し引かれる)
引換金額5万円以内0円
引換金額5万円〜100万円200円
引換金額100万円〜400円
○送金料(送金時に差し引かれる)
ゆうちょ銀行 引換金額5万円未満203円
ゆうちょ銀行 引換金額5万円以上417円
他の金融機関 引換金額5万円未満220円
他の金融機関 引換金額5万円以上440円
※最新情報は郵便局にてご確認ください

金額や取引に使う金融機関(銀行 or ゆうちょ)によって金額が変わるので、ご自身の環境に応じて確認してください。

料金計算ページはこちら

例:チケットを個人間で代引き取引する

代金引換(代引き)の具体的な手続き例として、チケットの取引を見てみましょう。

AさんがBさんにチケットを5000円で譲る
  • STEP1
    Aさんが代引きを依頼する
    • Aさんは郵便局に行くか、郵便局の集荷サービスを利用して、代引きを依頼します。
    • その際、Aさんは代引き手数料290円と送料94円を支払います。
  • STEP2
    郵便局がBさん宅にチケットを届ける
    • 郵便局の配達員がBさん宅にチケットを届けます。
    • Bさんは配達員に5000円を支払います。
  • STEP3
    郵便局からAさんの銀行口座へ送金
    • 翌日、郵便局はAさんの銀行口座(ゆうちょ以外)へ送金します。
    • この際、送金手数料203円が引かれた4797円がAさんの口座に入金されます。
  • STEP4
    結果
    • Aさんの収入: 5000円 − (代引き手数料290円 + 送料94円 + 送金手数料203円) = 4413円
    • Bさんの支出: 5000円

郵便局での代引きの送り方

郵便局の代引きの特徴
  • 信頼性:全国の郵便局で利用可能
  • 多様な配送方法:ゆうパックや普通郵便に対応
  • 利便性:窓口やインターネットで手続き可能
  • 料金体系:明瞭で透明性が高い
  • 個人間取引に最適:簡単に利用できる

送るものを用意する

配送に必要な梱包資材は特別なものはありませんが、いくつかのポイントに注意するとスムーズに進められます。

  • 適切な梱包資材の選定:
    – 小さなもの(例:チケットなど)を送る場合、自分で封筒を用意する。
    – レターパックやゆうパックの箱は郵便窓口やコンビニで購入可能。
  • 梱包の方法:
    – 中身が動かないようにしっかりと固定するため、緩衝材(バブルラップや新聞紙など)を使用する。
    – チケットや小さなアイテムは、中身の確認ができるよう透明なポケットに入れる。
  • 封入のマナー:
    – 受け取った相手が開封後にトラブルにならないよう、中身が見えるようにする。
    – 丁寧に封をし、安心して取引できるよう配慮する。

郵便局の窓口で代金引換用ラベルを記入し申し込み

郵便局で代金引換を利用する際、まず窓口で代金引換用ラベルを記入します。

ラベル記入項目
  • 届け先(受取人): 商品を受け取る相手の名前と住所
  • 依頼主(差出人): あなたの名前と住所
  • 品名: 送る商品の具体的な名称
  • 引き換え金額: 受取人が支払う代金
  • 送金方法(口座): 代金が送金されるあなたの銀行口座

手続きの際には、身分証明書と口座が確認できる通帳を持参してください。これにより、正確かつ迅速に手続きを進めることができます。

窓口で代金引換料金と郵便料金を支払い、申し込みを完了させます。手続きが完了すると受領証が発行されますので、取引が完了するまで大切に保管しておきましょう。

ゆうパックは集荷してもらえる

基本的には窓口に行って代金引換を依頼することが多いですが、ゆうパックの場合は集荷サービスを利用することもできます。これにより、自宅や職場から発送手続きを行うことが可能です。

ゆうパックについては、集荷サービスをご利用いただけますので、最寄の集配郵便局までご連絡ください。
なお、お申出いただければ、代金引換専用ラベルもお持ちします。

https://www.post.japanpost.jp/question/60.html

ゆうパックの集荷サービスの流れ
  • 1
    最寄りの集配郵便局に連絡

    集荷サービスを利用したい場合は、最寄りの集配郵便局に連絡をします。電話やオンラインで集荷の予約が可能です。

  • 2
    代金引換専用ラベルの準備

    集荷を依頼する際に、代金引換専用ラベルが必要となります。事前にラベルを準備しておくか、集荷時に郵便局員に依頼して持参してもらうことができます。

  • 3
    商品の梱包とラベル貼り付け

    商品をしっかりと梱包し、代金引換専用ラベルを貼り付けます。ラベルには必要事項を記入し、正確に記載することが重要です。

  • 4
    集荷当日の対応

    予約した日時に郵便局員が集荷に訪れます。梱包した商品を渡し、手続き完了となります。手数料や必要な料金についても確認しておきましょう。

郵送・送金の確認

受領証に記載のある追跡番号で郵便追跡サービスを利用できます。

  1. 追跡番号の確認:
    郵便局から受領証を受け取ったら、その中に記載されている追跡番号を確認しましょう。この追跡番号は、郵便局の追跡サービスで使用できます。
  2. 配送状況の確認:
    追跡サービスを利用して、荷物が受取人に確実に届いているかどうかを確認します。これにより、配送中のステータスや受領確認ができます。
  3. 受取人への連絡:
    追跡番号を受取人に伝えることも重要です。これにより、受取人も自分で配送状況を確認することができ、安心して取引を進められます。
  4. 送金の確認:
    荷物の配送が完了したことを追跡サービスで確認できたら、その翌日以降に郵便局からの送金を確認します。送金が完了すると、取引全体が完了したことになります。

代引きの受け取り方

配送日に受け取り・代金支払い

商品が指定した受け取り住所に届いたら、まずは品物を確認します。このとき、配達員が持参する送り状や伝票に記載されている以下の情報を確認しましょう。

  • 差出人名
  • 内容品
  • 金額

問題がなければ、配達員に代金を支払います。代引きの場合、支払い方法は通常現金のみとなりますので、あらかじめ必要な金額を準備しておくとスムーズに受け取れます。

また、受け取り時には身分証明書の提示を求められる場合がありますので、忘れずに準備しておきましょう。これで、代金引換による商品受け取りが完了します。

支払い方法は現金のみ

郵便局の代金引換(代引き)サービスでは、支払い方法は基本的に現金のみとなっています。クレジットカードやその他のキャッシュレス決済は利用できません。このため、受取人は配達員に現金で代金を支払う必要があります。

支払いの際にはつり銭がないように準備することが推奨されています。

受取拒否もできる

もし届いた品や金額が違った場合などは、受取拒否を行うことができます。受取拒否をする場合、以下の点に注意してください。

  • 郵便局の保管期間:
    受取拒否した場合、郵便局は商品を1週間まで保管します。保管期間内に発送者と連絡を取り、対応を相談することができます。
  • 受け取り後の対応:
    一度、サインして受け取ってしまうと、郵便局はその後の対応に関与しません。郵便局は配送と集金を完了した時点でその業務は終了します。
  • 代金支払い後の対応:
    代金を支払った後は、返品や返金は郵便局では対応されません。返品や返金を希望する場合は、受取人と差出人の間で直接やり取りを行う必要があります。

受取拒否をすることで、誤った品物や金額の違いに対処することができますので、問題が発生した際には迅速に対応しましょう。

本人不在でも家族などに受け取ってもらうことは可能

受取人本人が荷物を受け取れない場合でも、同居している家族や親しい人に代わりに受け取ってもらうことが可能です。この際、以下の点を事前に確認しておくよい。

  • 品名の確認
  • 差出人の確認
  • 金額の確認

家族や同居人に受け取りを頼む場合は、受け取りの際にこれらの情報を確認してもらうように事前に伝えておきましょう。これにより、トラブルを未然に防ぐことができます。また、代金引換の場合は現金での支払いが必要となるため、必要な金額を用意してもらうことも忘れずに伝えてください。

FAQ:代引きの疑問

Q
匿名での代引きはできる?
A

差出人・受取人ともに匿名で取引をすることはできません。詐欺対策などにより、差出人・受取人が不明な荷物は取り扱ってもらえません。Amazonなどのショップが仲介する場合は匿名やニックネームでも可能な場合がありますが、個人間の取引では住所・指名の情報が必須です。

Q
代金引換は送料を着払にできる?
A

代引の送料は着払いにはできません。申込時に差出人が支払う必要があります。もし、送料を受取人の負担にしたい場合は、代金に送料分を上乗せする方法をとる。

Q
コンビニで受け取れる?
A

個人間のやりとりではコンビニで受け取ることはできません。郵便居のコンビニ受け取りサービスに登録してあるネットショップの商品のみです。Amazonや楽天で購入する場合は、コンビニ受け取りに対応しているものもあります。

Q
安くする方法はある?
A

料金を安くするにはなるべく重量を軽く・サイズを小さくします。また、郵便局のスマホアプリからの依頼でスマホ割料金が適用されます。

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代引きまとめ

代引きを出す側はとりあえず郵便局の窓口に行ってやり方を聞けば大丈夫です。

「申し込み時と、送金時に手数料がいくらかかかる」ことだけ覚えておきましょう。

受取人側は「受取時に内容を確認してから代金を払うこと」に注意してください。


脚注:

  1. 宅急便コレクト(代引き)は、個人間で利用(発送)はできますか? | 宅急便コレクト| ヤマト運輸 ↩︎
  2. 【佐川急便】e-コレクト®(商品の代引き・着払い・カード決済サービス)|宅配・配送サービス ↩︎
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