引越し祝いは中古住宅購入者へのお祝いが由来ですが、現代では引越し自体を祝う風習も根付いています。お祝いの品としては、現金やお金を贈る際の相場や予算は、お相手との関係性によって異なります。
プレゼントや贈り物の中では、商品券やタオルギフト、選べるカタログギフトが人気です。また、ビールやワインなどのお酒、スイーツや和菓子の詰まった菓子折りも喜ばれるでしょう。ただし、ライターやろうそくなど火を連想させるものや、絵画など壁や柱に穴を開けないと飾れないものは避けるのが賢明です。
引越し祝いの由来と必要性
引越し祝いはもともと、中古住宅を購入して引越した方へのお祝いとして贈ることが由来となっています。新築の家を建てたり、新築を購入したりした場合は、「新築祝い」となります。それで、厳密に述べると、引越し祝いと新築祝いは異なります。
つまり、賃貸で一人暮らしをする場合には本来は関係無い話です。ただ、古くからの慣習とは別に「引越しするという行為」に対して祝う人たちも少なからず存在します。
これは日本人によく見られる風習です。例えば、ハロウィンの本来の意味とは関係なく、単純にイベントとして楽しんでしまおうというものですね。
特に引越し祝いを送ることを強制されることはありませんが、もし親しい間柄で何か祝いたいという人は以下を参考にどうぞ。
引越し祝いでお金(現金)を送る
現金は失礼にあたるか
引っ越しには、引っ越し代金だけでなく、その他の付随費用が色々かかって物入りな時です。友人や知人や家族であれば、引越しで出費がかさむ時に現金の贈り物は喜ばれるでしょう。
もし、お祝いを送る方が、目上の方やかなり年上の方であり、上司の方の場合は、現金をお贈りするのは失礼に当たるという見方もありますので、お金は避けて、プレゼントの方が良い場合もあります。
引越し祝いをお金で送る場合の相場
お友達や職場の同僚への引越し祝いは、5,000円~1万円程度が相場と言われています。もし、兄弟や身内の親族であれば1万円~3万円程度のお祝いを用意する方もいます。これは、あくまでも相場であり目安です。
一人一人の経済事情は違うので、そこまでは出せない、と思う方もいるでしょうし、もっと奮発したい!と思う方もいるでしょう。
引越し祝いの由来通り「お祝いしてあげたい」という気持ちに基づいているのですから、経済的に無理をする必要はありません。送り先との関係性を踏まえて、気持ちとして送ることが出来る金額でいいと思います。
引越し祝いをプレゼントで送る
商品券が人気
現金に次いで人気の贈り物は、商品券です。現金も商品券も、もらった人が今必要なものを購入するのに使ったり、またはすぐに使わなくても取っておける、という意味ではとても便利です。
次に人気の引越し祝いは、タオルギフトです。小さなハンドタオルから、フェイスタオルやバスタオル、タオルケットと、大小様々ありますが、タオル類はどれも消耗品なので、数多くあっても困るものではありません。
また、せっかく新居に引っ越したのですから、広くなった新しい家にお客様をお泊めしたいと願っている方もいます。引っ越しの片づけがもう少し落ち着いたら、お客さん用の品をそろえておきたい、と思っているかもしれません。
そんな時に、新しくてきれいなおしゃれタオルセットなのを頂くと、使い道があって喜ばれます。
迷ったらカタログギフト
引越し祝いプレゼントで定番商品といえば、他には食器セット、時計、花や観葉植物なども挙げられています。しかし、これらの商品も、好みがかなり別れてしまう商品です。自分が好きな柄の食器をプレゼントしても、相手の好きな柄とは限りません。
そんな場合、引越し祝いプレゼントで、相手の好みも取り入れつつ定番の贈り物を網羅できる優れものがカタログギフトです。
カタログギフトであれば、食器セット、時計、花や観葉植物などの引っ越し祝いの定番商品を幅広く扱っていますし、お祝いを受け取った人が好きなものを選べるので、好みの問題も解決できます。
また、カタログギフトの種類も豊富で、食品から日常品に至るまで揃っています。値段も3千円、5千円、1万円と選べるので、送る側にも優しいプレゼントスタイルです。
その他お勧めの引越し祝い
お酒好きな人であれば、お酒を送るのも喜ばれます。新居でゆったりお酒でも飲んでリラックスタイム。新しい家にいる時間を積み重ねる思い出のお供に、おつまみとお酒も。
お酒が弱い方にはジュースもOK。100%の果物ジュースや野菜ジュースも、ビタミンCも取れて、疲れを癒すのにもってこいの商品です。
引越しは出費もかさみますが、体力的にも疲れるので、すぐに食べられる物や使えるものも喜ばれます。お茶菓子としてすぐに召し上がれるように、菓子折りも喜ばれます。ハムやソーセージの詰め合わせなども人気です。
引越し祝いのプレゼントで避けた方がいいもの
引越し祝いのプレゼントで避けた方がいいものというものが存在します。例えば、「火を連想させるもの」、や「壁や柱に穴を開けさせるもの」などです。
具体的には、ライターやコンロなど火を使うものなどは、火事を連想させるので引っ越しのお祝いには向かないとされます。
他には、絵画や壁飾りなど、柱や壁に穴を開けないと使えないものなどは、新居に引っ越したばかりの時に贈るものとしてはあまり歓迎されません。特に賃貸の場合は良くないですよね。
上司へのお祝いには、マットやスリッパなど「踏みつけて使うもの」も“あなたを踏み台にします”という意味になるため避けるべきと言われます。
引越し祝いまとめ
仲のいい間柄であれば、本人の希望を聞いてみるのも良いです。ちょうどスリッパやバスルームに置くマットがほしかった、という方もおられるでしょう。避けた方が良いものはありますが、絶対に贈ってはいけない物という意味ではありません。
引越し祝いは、相手の苦労をいたわり、お祝いして差し上げたいという気持ちを形にできる良い機会です。お世話になっている方であればなおのこと、この引越し祝いを活用したいですね。