出張など一時的な住居を確保するときに使われるのが、マンスリーマンションなどの定期(短期)借家の賃貸です。
極短期間(数日)の滞在であればホテル暮らしになる場合もありますね。
僕の場合は少し特殊でして、現在住んでいる部屋の退去日までに次の部屋が見つからずに、住むところがない状態になってしまいました(笑)
そこで、次の部屋が決まるまでの間、マンスリー(ウィークリー)マンションに住むか、ホテル暮らしをするかで悩みました。
結果的にはマンスリーにしたのですが、決めるにあたってそれぞれのメリット・デメリットなどの違いを調べましたのでここにまとめます。
マンスリーマンションとは
短期型の家具付きのマンションやアパートのことです。
一般的な賃貸であれば2年間の契約となるのが通常ですが、マンスリーは必要な期間だけ借りられます。
一ヶ月単位のものをマンスリー、一週間単位のものをウィークリーと呼びますが、一日単位で任意の期間借りられる物件もあります。
マンスリーマンションの形態
マンスリーマンションはレオパレスのように、マンスリーとして貸すことを前提としている物件もあります。
また、通常の賃貸マンションをマンスリーの会社が借りており、それを宿泊者にマンスリーとして貸し出しているケースもあります。
ですので、見た目的には普通の賃貸マンションと同じだったりします。同じマンション内に、賃貸で住んでいる人とマンスリー契約で住んでいる人が混在している場合もありそうですね。
必要最低限の家具や備品が揃っている
マンスリーマンションは賃貸マンションに必要な家具が備え付けられており、すぐに生活が出来るようになっています。
僕が借りた時は以下の家具・家電・備品がありました。
- ベッド
- テレビ
- カーテン
- デスク
- 椅子
- 電子レンジ
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- スティック型掃除機
- ゴミ箱
- 箱ティッシュ×1
- トイレットペーパー×2
- ハンガー
- ドライヤー
- 各照明
普通の賃貸が、ホテルのように手ぶらでも利用できるように整えられているようなイメージです。通常、賃貸を借りた場合はカーテンをつけるところから開始しますが、そういったことは全部不要で、そのまま生活できます。
また、通常ホテルには無い洗濯機や冷蔵庫(一人暮らしサイズ)、電子レンジなんかもあります。この辺りは、ビジネスホテルよりは自宅に近いですね。
他にも、洗濯洗剤やシャンプーなどの備品がある場合もあります。詳細は各マンスリーによって異なりますので要確認です。
価格・料金
地域によって大きくことなると思いますが、東京での例を出します。間取りは一般的に1Kがほとんどです。
料金の内訳は主に以下。
- 賃料
- 管理費
- 水道光熱費
合計してざっくり1日辺り5000円〜7000円前後。東京の安いビジネスホテルと同程度の価格です。
管理費や光熱費は固定で1日1000円などと決まっています。ネット環境がある場合は、管理費に含まれている場合が多いです。
長期で滞在するほど、割引が適用されて1日辺りの料金が安くなるのが一般的です。
別にかかる費用としては、クリーニング代が1〜2万程度。
敷金や礼金など、通常の賃貸でかかる大きな初期費用はありません。
審査はほぼ無い
マンスリーマンションは賃貸なのですが、一般的な入居審査はありません。
料金が先払いになりますので、支払い能力があるかどうかの審査は不要なんですね。
金融ブラックだろうが、ニートだろうが宿泊費さえ払えば、払った分の期間は入居可能です。
申込手続きから入居までWEB・電話だけで即日完結
マンスリーマンションの申込方法は各会社のホームページから行います。もしくは電話して話ながら決めます。
申込の書類等もメールやFAXでのやり取りで終わりますので、申込から入居まで担当者と一度も顔を合わせることがありません。
一例として僕のケースを紹介します。
- 午前中:電話して物件を決定
- 昼ごろ:メールにて申込書類を受け取り、記入して返信
- 契約金額をカードで支払い
- 申込受付・入金を確認してもらい契約完了
- カギの受け取り方法がメールで通知される
- 19時:入居
即日で完了です。
ちなみにカギの受け取りですが、入居する部屋のポストのダイヤルの番号がメールで通知されます。ポストの中に、更にカギのかかった入れ物があり、それを開けると部屋のカギをゲットできました。
スパイとか怪しい取引みたいで楽しいです。
マンスリーマンションの退去の仕方
退去時はカギを元に戻してそのまま立ち去ればいいだけです。
決めた日時までに、カギを戻して「出ましたー」と一報するだけ。簡単ですね。
ホテルの連泊・長期滞在
旅行や出張などで数日間だけビジネスホテルを利用することはよくあります。
そのビジネスホテルも数週間〜数ヶ月の期間連続で宿泊することが可能です。
連泊・長期で利用する場合の料金・価格
東京都内のビジネスホテルをいくつか調べてみましたが、長期で宿泊するからといって一日辺りの値段が極端に安くなることは無さそうです。
あっても、せいぜい「◯日以上の長期は1割引します」程度です。
ホテルによっては、リネン(シーツなど)交換や清掃を、毎日でなく3日に1回にして安くするなどの交渉が出来る場合もあるようです。
ここはホテル側と相談ですね。
基本的には普通に1泊分の料金×滞在日数分がかかると思っておいた方が良さそうです。
マンスリーとホテル暮らしの違いと比較
実際に体感してみて感じた部分を比較します。一日辺りの宿泊費が同程度のものを比べた場合として見ていただければ幸いです。
同じ価格でもマンスリーの方が広い
同程度の価格帯の場合は、ホテルよりもマンスリーマンションの方が広いです。
安めのビジネスホテルだと、小さい1Rにベッド・小さい机・ユニットバスで終わりです。
これがマンスリーだと1Kで部屋のスペースも広いですし、キッチンスペースもあります。また、ホテルには無い下駄箱だったり収納スペースもついています。
もし、旅行かばん1つだけでなく、自分の荷物を置きたい場合はマンスリーの方が良いですね。
ホテルは清掃・食事などのサービスがある
清掃などのルームサービスや朝食などが欲しい場合はホテルです。
マンスリーマンションの場合は、こういったサービスは一切ありません。普通に自宅で生活しているのと同じ状況です。
ホテル暮らしで住民票はおけるのか
ホテル・マンスリーともに住民票を置くことは原則できません。
住民基本台帳法によって、引越し後14日以内の住民票の移動が義務付けられていますが、あくまも1年以上継続する場合です。よって、住民票を移す義務はありません。
また、ほとんどの場合、マンスリーマンション側の規則で住民票を置くことは認められていません。
1年以上長期で滞在する場合に限って、役所・マンションと相談の上住民票の移動を検討しましょう。
マンスリーなら風呂トイレ別
多くのビジネスホテルは風呂トイレが一緒のユニットバスです。
対して、マンスリーマンションは風呂トイレが別となっている物件も多くあります。
どうしても、風呂トイレ別でないとダメという人は、マンスリーの方が希望の部屋が探しやすいかもしれません。
高級ホテルなら風呂トイレ別なんですけどもね。
マンスリーなら人を呼べる
ホテルは申込者以外は入室を禁じています。1名の料金で2人に利用されたら商売が成り立ちませんからね。
もしホテルに人を呼ぶ場合は、ロビーや近くでの面会となります。
友人や家族などを部屋にまねく可能性がある場合は、普通の賃貸のように使えるマンスリーマンションの方が良いです。
まとめ
- 旅行バッグを持って一時的な滞在であればホテル暮らし。
- 自分の荷物もあり、通常の賃貸マンションに近い使い方をしたい場合はマンスリーマンション。
他に、荷物は一時的にトランクルームに預けてホテルで生活というのも考えました。
ただこれだと、ホテル代に加えて、トランクルーム代が月に数万円かかるので、マンスリーマンションよりだいぶ費用が増えます。
※最近ではダンボール単位で月500円〜のトランクルームもできました
僕のケースでは、部屋が決まるまでの間、引越しの荷物の保管場所が必要だったのでマンスリーマンションにしました。
賃貸で借りるよりは割高になりますが、初期費用などが無い分、短期であればなんとか。ホテルと同じ料金で荷物を置くスペースも確保出来る感じです。
自宅とホテルの間くらいで意外と快適です。