ATMでお金が引き出せない主な原因は、キャッシュカードや通帳の故障・紛失、暗証番号の間違いによる利用停止、口座の残高不足や引き出し限度額の設定、不正利用の疑いによる口座の凍結・取引停止などです。
対処方法は、カードの汚れを拭き取る、支店でカードの再発行手続きを行う、銀行へ直接問い合わせるなどがあります。原因が不明な場合は、銀行のホームページを確認したり、カスタマーサービスに連絡したりすることが、最も早い解決への近道です。
キャッシュカード・通帳の故障・紛失
カードの磁気ストライプ・ICチップが読み取れずにATMが利用できなくなる場合があります。物理的に使えない状況ですね。
- 折れ曲がり
- 傷
- 汚れetc
唯一、汚れの場合は綺麗に拭き取ることで利用できるように回復する可能性があります。柔らかい布で汚れを拭きとって試してみてください。
これで解決しない場合はカードの再発行が必要になります。再発行の手続き条件は主に次のようになります。
- 各銀行の支店窓口にて
- 本人が行くこと
- 通帳・カード・印鑑・身分証を持参
また、通帳があれば窓口でお金を引き出せます。
カードの再発行までは1週間〜10日ほど必要ですので、それまでは通帳を使って窓口で必要なお金を用意する形になります。
条件が合えば、電話でも再発行を受け付けられる場合もありますので、一度電話で確認して見るのもいいかもしれません。
キャッシュカード・通帳の利用停止の場合
カードの利用自体が何かしらの理由で止まっている場合です。止まる理由として以下のようなものが考えられます。
- 暗証番号忘れ・間違い
- 紛失・盗難などの利用停止
- 有効期限切れ
- 引き落とし不可でクレジット(デビット)カードの停止etc
多いのが暗証番号の規定回数の間違いだと思います。原因がはっきりしている場合は、それぞれの対処方が各銀行のホームページなどに記載がありますので確認して指示に従いましょう。
基本的には支店に出向いて本人確認からカード再発行の手続きとなります。
口座の取引設定や残金の問題
特にトラブルでは無いけど引き落としが出来ないケースですね。
- 単純に残金が足りない
- 利用出来ないATM
- 利用できない時間帯
- 引き落とし限度額を超えているetc
たまに、限度額を低く設定していることを忘れていて、限度額オーバーで引き出せないということもあります。心当たりある場合は確認してみましょう。
ATMの種類や時間帯を変えられる場合は変更して試してみてください。
銀行口座の凍結・取引停止の場合
何かしらの理由で、銀行側が口座の取引を止めてしまうことがまれにあります。凍結の理由は主に2つ。
- 名義人の死亡
- 口座の不正利用が疑われる場合
死亡は当てはまらないと思いますので、口座の不正利用について。不正利用とは詐欺など異常な取引が疑われるケースです。特に近年はオレオレ詐欺などが注目されていますので、銀行側でも対処するようです。
以下のケースで口座凍結になるとされています。
1.捜査機関、弁護士会、金融庁および消費生活センターなど公的機関ならびに
弁護士、認定司法書士から通報があった場合
2.被害者から被害の申し出があり、振込が行われたことが確認でき、他の取引の
状況や口座名義人との連絡状況から、直ちに口座凍結を行う必要がある場合
3.口座が振り込め詐欺等の犯罪に利用されているとの疑いがある、または口座
が振り込め詐欺等の犯罪に利用される可能性があるとの情報提供があり、以下
のいずれかに該当するとき。
(1) 名義人に電話で連絡し、名義人本人から口座を貸与・売却した、紛失した、
口座開設の覚えがないとの連絡が取れた場合
(2) 複数回・異なる時間帯に名義人に電話で連絡したが、連絡が取れなかった
場合
(3) 一定期間内に通常の生活口座取引と異なる入出金、または過去の履歴と
比較すると異常な入出金が発生している場合
4.本人確認書類の偽造・変造が発覚した場合
全く見に覚えが無い場合はどれかに該当しているかもしれません。この場合は銀行に直接確認をとりましょう。
まとめ
原因や対処方がはっきり分からない場合は、各銀行に問い合わせるのが一番早いです。また、状況によっては「取引停止通知書」などの書類が届けられることもありますので、合わせて確認した方が良いです。
万が一、週末に重なって窓口対応が出来ない・近くに支店が無くすぐに行けないなどの場合は残念ながら復旧まで時間がかかってしまいます。