一人暮らしに必要な初期費用は50万円〜|賃貸契約40万円+家具家電の予算10万円

 一人暮らしを始めるにあたって必要となる初期費用と生活を始めるために必要な予算についてまとめます。

どのような項目にいくらかかるのかを把握して、目安としておきましょう。

ざっくりした金額を言うと初期費用全体で50万前後は必要になるというイメージになります。

費用項目 金額目安
申し込み金 約1万円
敷金・礼金 家賃✕2〜3ヶ月分
仲介手数料 家賃✕1ヶ月分
前家賃 入居日からの家賃日割り分
保証会社費用 家賃×0.5〜1ヶ月分
火災保険 約2万円(2年分)
鍵の交換費用 約1〜2万円
クリーニング費用 約1〜2万円
引越し費用 1〜10万円(状況によりピンキリ)
家具家電・生活用品 10万円前後(見込み)
初期費用合計 約50〜70万円

ここからかなり節約すれば、30万円台ほどに収まることもありますし、奮発すれば100万円ほどかけることもできます。

部屋探しから実際に住み始めるまでの流れを追って、必要なお金を見ていきます。

目次

一人暮らしを始めるために必要な初期費用

部屋探しにかかる費用

まず部屋を探すところからいくらか費用がかかります。

ネットやアプリで部屋を探すまでは基本的に無料ではありますが、現地で内見するには交通費や宿泊費が必要です。

特に、遠方への引越しを考えている人は部屋探しにかかる費用も検討しましょう。

不動産情報のリサーチ

  • ネットでの情報収集は無料
  • 現地で探す場合は交通費・宿泊費がかかる

まずは住みたい物件を探すことから始まります。近年ではインターネットを利用して多くの情報を得られるようになっていますので、積極的に活用すべきですね。

ネットの不動産関連のサービスでは、物件情報を探すまではほぼ無料で出来ます。 不動産屋へ足を運んで物件情報を見るとしたら、現地での部屋探しのための滞在費を考慮する必要があります。

先にネットである程度の情報を仕入れてから出向くほうが、現地での動きを効率化できるので有利です。

内見・地域の下見

部屋に実際に訪れて自分の目で見て確かめる内見です。どうしても出来ない場合をのぞき、内見は必ずおこなうべきですし、可能な限り多くの物件を内見できた方がベターです。

また、可能であればその地域の町並みだとか周辺の状況を確認できた方がより良いです。 遠方への引越しをする場合は最低限往復の交通費がかかります。

内見や下見が1日で終わらない場合は、ホテル等への宿泊費用も考える必要が出てきます。

賃貸の契約にかかる費用

いわゆる初期費用といわれる部分で、合計すると家賃の5〜6月分かかると言われます。

賃貸契約費用の内訳
  • 申込金
  • 敷金礼金
  • 仲介手数料
  • 前家賃(日割り)
  • 保証会社費用
  • 火災保険
  • 鍵の交換費用
  • クリーニング費用

申込金(1万円ほど)

申し込みから審査が通って契約にいたるまでの間に、その物件を他人に紹介しないように仮抑えするためのお金です。

不動産屋にもよりますが、1万円程度になる場合が多く、申込金が不要なケースもあります。

もし契約が不成立になった場合は返金されます。そのため、申込金を支払った証明として「預かり証」が発行されるはずなので大切に保管しておきましょう。

敷金・礼金(家賃の2〜3ヶ月分)

敷金
  • 関東:家賃の1〜3ヶ月分
  • 関西:家賃の5〜6ヶ月分
礼金
  • 関東:家賃の1〜2ヶ月分
  • 関西:無し

敷金は家賃の滞納や、部屋の修復時のお金として使えるように事前に預けておくお金です。

使われなかった敷金は退去時に返却されます。

礼金は家主に対して支払う「お礼金」です。関西では礼金が無い代わりに、敷金が高いなど地域性があります。

いずれにせよ敷金と礼金を合計して、2〜3ヶ月分請求されるのが一般的です。

部屋を借りた分の対価は家賃で支払うのに、それとは別に礼金を払うというのは納得いかない部分もありますよね。

特に法的に決まりがある訳ではなく、家主側としてはお金をとった方が得なのでただ古い慣習を残しているだけです。

近年では礼金無しの物件も増えていますし、交渉次第では礼金を引き下げれる可能性もあります。

もし、敷金や礼金を安く抑えたいのであればフリーレント物件を探すことになります。

仲介手数料(家賃の1ヶ月分)

不動産屋に支払う手数料です。

多くの不動産屋で家賃の1ヶ月を請求されるのは、法律によって手数料の金額上限が「家賃の1ヶ月分が上限」とされているからです。

最近ではアプリで部屋探しが完結するオンライン型の不動産屋さんも増えてきました。

この場合は仲介手数料が家賃の0.5ヶ月分など、安めに設定されている場合もあります。

なるべくアプリ型の不動産屋で部屋探しをして、初期費用を抑えた方が得です。

前家賃(日割)

入居日から、次回正規の家賃を支払うまでの期間の分の日割り家賃です。

地方の大家さんなどで、前家賃を割り引いてくれたりする親切な方もいらっしゃったりしますね。

保証会社費用(家賃の0.5〜1ヶ月分)

保証人の変わりに保証会社を利用する場合にかかる金額です。

保証人になってもらえる人がいなかったり、住まいが遠方の場合は家族でも保証人として認められなかったりする場合もあります。

火災保険料(2年間分で約2万円)

万が一火災が合った場合は、他の入居者にも影響がありますので、集合住宅では必要な保険です。

2年の更新の都度、保険料が発生します。

カギの交換費用(約1〜2万円)

前の住人が使っていたカギから変更するために、カギのシリンダーごと交換します。

強制ではりませんが、交換することを勧められます。

場合によっては他人(前の住人)が自分と同じカギの合鍵を持っているということも考えられますので、セキュリティとしても交換しておくのが無難です。

クリーニング費用(約1〜2万円)

入居前に室内をクリーニングしてもらうお金。

もし、前の住人が部屋を出てから期間が空いていたとしても、空き部屋になっている間にホコリや臭いがたまっていたりします。

入居直前に再度クリーニングをするので発生するお金です。

強制ではありませんが、クリーニングしてもらった方が快適に過ごせます。

賃貸契約後、引越しにかかる費用

引越しは、時期・距離・荷物量で大きく価格が変わります。 段ボールを送るのみであれば1〜2万円、単身パックであれば2万円〜、通常の引越しであれば3万円〜くらいが目安になると思います。

引越しシーズン(1〜3月)に動く人や、長距離の引越しになる予定の人は後々想像していたより金額が大きいとならないように、事前に相見積もりを出すことをおすすめします。

家具・家電・生活用品の購入費用

生活を始めるには当然、生活用品が必要です。

特に家具・家電を一式そろえなければ実際に暮らすは無理。

最低限生活に必要な家具や家電、寝具などで大体10万円ほどを見込んでおくといいと思います。

金額の幅は、どれだけの値段の商品を買うかで人ぞれぞれになってしまいますね。

すでに持っているものを移動させられたり、人から譲り受けることができるのであればその分予算を削減できます。

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初期費用を安くする方法

家賃を下げる

家賃は敷金や礼金、仲介手数料など全体の金額に影響します。

家賃が1万円変われば、初期費用が5〜6万円変動するイメージです。

可能な範囲で妥協してなるべく安い家賃の部屋に決めます。

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仲介手数料が安いオンライン不動産を利用する

不動産屋さんに支払う手数料は最大で家賃の1ヶ月分です。

オンライン不動産や良心的な不動産屋さんが家賃の0.5ヶ月分程度で仲介してくれていますので、わざわざ最大金額を請求してくる不動産屋を利用する必要はありません。

敷金・礼金が無料のゼロゼロ物件にする

敷金・礼金不要の条件で出されてる物件のことをゼロゼロ物件と呼びます。

初期費用は大きく節約できます。

しかし、ゼロゼロ物件とされている理由や条件が必ずありますので、自分の求める条件に支障がないことを確認してから決めてください。

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フリーレント物件なら実質の支払い額は減らせる

不動産のオーナー側が「積極的に入居者けど家賃は下げたくない」場合にフリーレント物件となる場合があります。

家賃や必要な手数料などの金額は変わりませんが、日割り家賃や最初の1〜2ヶ月目の家賃だけが無料になる条件です。

初期費用として支払う金額はあまり安くなりませんが、家賃無料期間の分で実質の出費額は減らせます。

数は多くありませんので、たまたまタイミングよく条件があえば検討できます。

引越しは相見積もりを出す

引越しの費用は引越し業者と依頼主との合意で決まるので、実際のところいくらという金額に決まりはありません。

時期や交渉によっても大きく値段が変わりますので、必ず相見積もりを出すことをおすすめします。

1社だけに依頼すると、見積もり金額の妥当性がわかりませんし、ぼったくられるリスクもあります。

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一人暮らしの初期費用まとめ

始めて一人暮らしをする時は僕も思いました。 「え、こんなにかかるの!?」って。 極端な例を除けば、50〜70万円を想定しておけばいいかなと思います。

もし100万円使えるなら金額的な心配はいらないかなという印象ですね。

なるべく初期費用(無駄な礼金とか)がかからない部屋探しと、いい不動産屋さんに巡り会うことが重要です。

【関連】一人暮らしの初期費用・引越し資金が無い場合の手段とお金を工面する方法

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