お気に入りのソファでくつろぐ至福の時間。お酒やコーヒーを飲みながらリラックスしたりと、ぜひ揃えたい家具といえばローテーブルです。
大きさやデザインももちろん大事ですが、センターテーブル、リビングテーブルで重要になるのは、ずばり高さです。
ソファの種類やローテーブルを使う用途、座る人の体格によっても快適な高さは変わってきます。
あなたにベストな高さを知って、快適な暮らしのヒントを探していきましょう。
ローテーブルとイスの高さの予備知識
まずは人間工学の考え方から、使いやすいテーブルとイスの高さをみていきましょう。
イスの高さは身長に合わせる
快適なイスの高さは身長に比例します。
イスの高さ=身長cm×0.25
身長160センチの人は座面が40センチ、身長170センチの人は座面が42.5センチになります。
座面の柔らかさにもよりますが、家にあるイスやソファの高さを測ってみるのも面白いですよ。
テーブルの高さ
次に快適なテーブルの高さを求めるために「差尺(さじゃく)」を知りましょう。
差尺とは、椅子の座面から机の天板までの長さを人間工学から求めた適切な距離のことです。
差尺=座高÷3-2
(座高は標準で身長×0.55)
身長160センチの人の差尺は27センチ、身長170センチだと29センチです。
お尻の厚みや姿勢にも影響されてくるとは思いますが、ダイニングテーブルセットなどは、平均して27センチから30センチのものが多く販売されています。
自分の適切な差尺や平均値を知っていると、イスやテーブルの購入にとても役立ちますね。
ソファ派?座卓派?
センターテーブルの高さの選び方は、ソファのありなしで変わってきます。
また、ソファの座面の高さや柔らかさも影響します。
また、これからソファを買う場合は、座り心地やデザインだけではなく、今後の生活スタイルに合わせた、ソファとテーブルとの相性も考慮しましょう。
ローテーブルの選び方:ソファ派
はじめに説明したとおり、快適に使えるセンターテーブルの高さは、ソファの高さによって変わります。また、食事や作業などの目的によっても変わってきますね。それぞれの選び方をみていきましょう。
ちなみに、ソファの座面の高さは40センチ前後が多く、座椅子に近い形の低いソファだと20センチ、海外製の高いものだと、50センチ近くのものもあります。
また、座面の高さはシートの柔らかさによっても変わります。座面の高さではなく、ソファに座って沈んだ位置を目安にしましょう。
テーブルを使う生活の中で、リラックスなのか食事なのか作業なのか、重要視することに合わせて高さを選びましょう。
リラックスがメイン
座面-5センチ〜+5センチ
基本的にはソファはリラックスする場所として使う人が多いかと思います。
テーブルの上に置くものは、お酒やコーヒー、リモコンやスマートフォン、雑誌や文庫本などでしょうか。
テーブルの上のものが、常にさわれる位置になくてもよく、必要なときに手が届けばよいので、テーブルの高さはさほど気にする必要はありません。
座ったまま手の届く範囲の、座面の高さよりもマイナス5センチからプラス5センチの高さの間で選びましょう。
テーブルの下やサイドに普段からよく使うモノを収納できるタイプなら部屋をすっきりと使えますね。
また、テーブルが低いほど圧迫感が少なく、部屋を広く見せることができます。手が届く範囲であれば、そこまで高さにこだわる必要がない分、好みのテーブルを選べそうです。
食事をとる場合
座面+27センチ〜30センチ
ダイニングテーブルを置かずに、ソファで食事をする場合は、差尺27センチから30センチのルールに当てはめて高さを選びましょう。
ただし、基本的にソファはくつろぐために作られているので、食事をする場合は、座ったときに安定するような硬めの座面以外は避けた方が無難です。
パソコンなど作業をする場合
座面+25センチ〜28センチ
基本的には食事と同じ計算で大丈夫ですが、パソコン作業をする場合、キーボードの厚み分、2センチほど低めに設定すると疲れにくいポジションが取れます。
ただし、パソコン作業は食事よりも長時間になる場合が多く、高さが合わないと肩こりや腰痛にもつながる恐れもあるので、できれば実際の高さにパソコンを置いて試してみることをおすすめします。
ソファの硬さは?
柔らかい座面は、快適にリラックスができる反面、毎日の食事や長時間の作業には向きません。沈み込んでしまい体が安定せずに、首や肩、背中や腰まで痛めてしまう可能性があります。
すでに柔らかいソファをお持ちの方は、食事や作業用ではなく、そのままリラックス用として使うことをおすすめします。
テーブル下のスペースの確保も忘れずに
食事や作業をする場合に忘れてはいけなのは、テーブルの下の空間にゆとりがあることです。引き出しや棚がたると当たってしまいとても不便です。
座る位置とテーブルの脚の位置がじゃまにならないように。また、脚を組むクセがある人も膝が当たらないように注意しましょう。
ローテーブルの選び方:床に座る座卓派
座卓として床に座る派の人は、食事をとったり作業をしたりと、使う頻度が多くなります。ソファがない分、広く使うことができ、場所の移動も簡単です。
ソファより多人数にも対応できるのも座卓の魅力です。
床に直接座る場合
高さ30cm〜35cmを目安
差尺をもとに計算すると27センチから30センチとなりますが、これは床に直接足を伸ばして座った姿勢になります。正座ではまた違ってきますし、座布団やクッションを使うと、厚みによっても変わります。
通常販売されている座卓は、30センチから35センチのものが主流です。こたつ兼用の座卓は40センチ前後のものが多いです。身長や使うスタイル、好みに合わせて選んでみてください。
大きめの座椅子と一緒に使う場合
高さ35cm〜40cmを目安
最近はひとり掛けソファに近い形の、大きくて高めの座椅子もよく見かけますね。床でくつろげて背もたれもあるため、ソファを置かない生活スタイルの人にも人気です。
通常の座椅子よりも厚みがあるので、足が収まるかどうかと、食事やパソコン作業をする場合は35センチ以上を目安にしましょう。
食事がメインなら思い切ってダイニングソファ&テーブルに
ダイニングテーブルとソファの良いとこ取りをしたのがダイニングソファ。
ソファに比べて硬めの座面、浅めの奥行きが特徴です。
テーブルの高さも60センチほどで、狭い部屋でも食事、作業、リラックスに使うことができます。
モダンなリビングを演出するローテーブル
使い勝手よりも、おしゃれにリビングを演出できるのが、高さ30センチ程度のローテーブル。
テーブルの下に脚を入れることはできないので、食事や作業には向いていませんが、部屋が広く見え、置いてあるだけでモダンな雰囲気にしてくれます。
用途に迷う人は昇降式テーブルもおすすめ
「ソファに座ってリラックスもしたいし、食事もしたい。友達が来たときは床に座って使いたいし…。」と、目的がたくさんあってどれを重視したらよいかわからない人向きに、昇降式をテーブルというものもあります。
脚がじゃまになる、やや安定性に欠ける、デザインが限られる(これは好みですが…)。以上の点がクリアできれば、昇降式のテーブルも視野に入れてみるのも良いかと思います。
サイトテーブルならすっきり使えて省スペース
テーブルは置きたいけど、スペースは広く使いたい人には、サイドテーブルもおすすめです。
ひとり分の食事が取れるスペースを確保できれば、軽くて移動も可能なサイドテーブルなら省スペースになります。
ローテーブルの高さ選びまとめ
テーブルの高さを変えるだけで、使い勝手や部屋の雰囲気は大きく変わります。
それぞれメリットとデメリットがあり、何を優先するかはあなた次第です。優先事項を決めて、納得できるテーブルを見つけてみてくださいね。