理想の恋人探しと理想のソファ探しはちょっと似ています。
好きになった人がタイプという人もいますが、趣味があう、仕事に理解を示してくれる、やっぱり顔が大事など、理想の恋人像が人によって千差万別であるように、理想のソファ像も千差万別。
違うのは、恋人は少し食い違いがあっても徐々にあわせていくことができるけれど、多くのソファは変わってくれないというところ(変わってくれるタイプもあります)。
ソファは購入も買い替えも大変なので、納得して選びたいです。
基本的な選び方と、タイプ別・自分の生活スタイルにあったソファの選び方をご紹介します。
くつろぐ為の3つのソファサイズ
ソファ選びの中で1番重要なのが、奥行き、幅、背もたれの高さの3つのサイズです。
ソファ滞在時間を決める奥行き
座り心地を大きく左右するのが、座面の奥行き。
読書の様にまっすぐ座るのであれば奥行き75cm程。
寝そべってゴロゴロしたい場合は奥行き90cm程が必要です。
奥行きが深いと背もたれが使えず前かがみになってしまいますし、奥行きが浅いと横になった時に身体がはみ出てリラックスできません。
クッションを背中に挟んだり、オットマン(背もたれのないソファ、スツール)を使ったりして調整はできますが、使うシーンにあったものを選ぶのが後悔のないソファ選びのコツです。
ちなみに、一般的なシングルのマットレスの奥行きは90~97cm。
ソファでゴロゴロしたい方は、ご自分の使っているお布団やマットレスのサイズを測ってみると参考になりますよ。
◯人掛けに騙されない!座面の幅
1人でゴロゴロする場合は寝転がった時に足が心地よく伸ばせるか、また友人や恋人と座る場合は何人で座ることが多いか、体格やパーソナルスペースを考えて決めましょう。
気をつけたいのが「◯人掛け」の表記。
同じ2人掛けでもメーカーによってサイズが異なる為、実際の数字で確認しましょう。
広い2人掛けソファには3人で座れるものがありますが、クッションの間は沈み込んでしまい、くつろぎにくいものもあります。
また奥行きでもそうですが、「実際に座る面の奥行き、幅」と「ソファ本体の奥行き、幅」には差があります。
カタログをみる際には注意してみてください。
包容力のあるハイバック、お洒落なローバック
背もたれの高いものをハイバックソファといいます。
背中をしっかりと受け止めてくれる為、長時間座っての読書やテレビ鑑賞でくつろぐのに適したタイプ。
背もたれが低いソファは人と語らうのに向いているといえるでしょう。
また、ハイバックと比べて体積が小さい為、一人暮らしのお部屋に向いています。
ソファの機能・タイプ
リクライニングソファ
その名の通り、背もたれをリクライニングに動かせるタイプ。
フルフラットになるものも多く、お昼寝ベッドや来客用ベッドとして使えるところもスペースの限られている一人暮らしにぴったり。
ソファによっては肘掛けまでフラットになるものもあります。
注意点は、リクライニング機能を使うにはソファを部屋の壁から浮かせる必要がある場合が多いこと。
宝の持ち腐れならぬリクライニングの持ち腐れとならないよう、お部屋の大きさと配置に気をつけたいソファです。
カウチソファ
カウチとは寝椅子のこと。
背もたれに対して座面が長く、足を伸ばせるソファです。
テレビを長時間観る人、また友人や恋人と一緒に足を伸ばしてくつろぎたい人にオススメですが、通常のソファに比べて場所を取るのが難点。
メーカーによっては同じ高さのオットマンを作っているところもあるので、通常のソファ+オットマンで擬似カウチソファを作ってみるのもひとつの手です。
コーナーソファ
いわゆるL字型ソファ。
カウチソファと違い、全ての座面に背もたれがついています。
部屋のコーナーに置くことでデッドスペースをなくしてお部屋を広く使うことができますが、カウチソファよりさらにサイズが大きくなってしまうため、1DK位下のお部屋にはあまりオススメできません。
ローソファ
座面が低く、床生活に馴染んだ日本人向きのソファ。
特に背もたれが低いタイプは圧迫感が少なく部屋を広く見せてくれるので一人暮らしのお部屋にぴったり。
一方で背もたれが低いタイプは肩や背中を受け止めてくれないので、長時間ゆったりするには不向き。
通常のAVボードやテーブルと高さを合わせにくい、ソファ下の掃除がしにくいという難点もあります。
フロアソファ
ローソファよりもさらに座面を低くしたタイプ。
足を伸ばしてリラックスでき、冬はこたつとベストマッチング。
ただし、他のソファのように足を曲げることができない為、腰痛持ちの方には向きません。
ソファの素材選び
ソファの素材は、本革、合成皮革、布の3つに大きく分けられます。
本革
高級感と存在感で群を抜いているのが本革製。
通気性・吸湿性があるので、夏は涼しく冬は温かい素材といえます。
耐久性が高くメンテナンスをすれば長くつきあうことができ、使う程に味わいが出てくるのが魅力ですが、手入れが億劫に感じる人には不向きです。
合成皮革
安価に革の見た目を楽しめるのが魅力の合成皮革。
本革と違って水拭きができる為手入れもしやすく、ペットを飼っている人向きの素材。
しかし通気性が悪いため、夏は蒸れやすく冬は冷たく感じてしまうのが難点といえます。
布
色や素材が豊富で肌触りがよく、価格も安価で人気の素材です。
カバーを外せるカバーリングタイプはクリーニングもでき、部屋のイメージチェンジも容易です。
一方で革よりも汚れやすく、ホコリ・ダニが溜まりやすい素材でもあります。
あなたはどんな生活スタイル?
休日は家にいたい!読書大好き。
雑誌や本を読むのが大好きなあなたにオススメなのは、ハイバックの2人掛けソファ。
座って読むことが多いなら座面の奥行きは70cm、寝転んで読むことが多いなら90cmのものを。
ティーカップをおけるサイドテーブルがあるとよりくつろげるでしょう。
ちなみに、PCで仕事をしたい人は斜めに角度をつけられるサイドテーブルもあります。
ゲームが大好きな人は70cmのローソファがオススメです。
テレビ・映画鑑賞が趣味です。
ゆっくりと長時間テレビを見たいあなたにオススメなのはカウチソファ。
ソファのサイズがお部屋のサイズとあわない場合は、ぜひオットマンの使用の検討を。
オットマンはトレンチを置いてサイドテーブルとしても、友人がきたときのサブチェアとしても活躍します。
恋人とゆっくりくつろぎたい。
敢えてコンパクトなラブソファという選択肢もありますが、将来的なことも考えるとオススメなのは奥行きの広い2人掛けソファ。
尚、お相手がミニスカート好きの女性の場合、ローソファはあまりオススメできません。
友人を呼んでパーティしたい!
様々な形に動かせる、マルチタイプのリクライニングソファがオススメです。
肘掛けもフラットにできるタイプであれば座れる人数も増えますし、泊まりになった際にはベッドに早変わり。
カジュアルなメンバーが集まるならばフロアソファという選択肢もあります。
連日のハードワークでついソファでうとうと…
迷わずベッドにいきましょう、といいたいところですが、お休み前のリラックスは大事なもの。
ゆったり寝そべられる奥行き、幅のあるものを。
マットレスの硬さも重要視しましょう。お疲れ様です。
冬はこたつとみかん派。
床生活が落ち着くあなたにはフロアソファ。
膝を曲げて座ることはできませんが、今あるこたつやテーブルを最大限活かしたインテリアができます。
また、ソファに座りながらにしてこたつを楽しめるのも魅力。
間取りや、他の家具とのバランスも考える
テーブルとソファセットがある友人宅で、床に座って食事をした経験のある人は多いのではないでしょうか?
それは、テーブルとソファの高さがあっていないから。
ソファは家具です。
折角デザインが気に入って購入しても、今あるテーブルやAVボード、テレビの高さと合わなければ快適には使えません。
足の付け替えで座面の高さが調整できる場合もありますので、探してみてください。
また、チラシや不要な雑誌でソファの床面積と同じサイズの型紙を作るのもオススメ。
実際お部屋に置いてみることでサイズ感が掴めます。
テレビや家具との距離をもう一度よく確認してみましょう。
見落としがちなのが搬入経路の確認。
お部屋の入り口、廊下、エレベーターホールなど、実際メジャーではかっておくのも忘れずに。
購入前に座ってみるのがおすすめ
可能な限り、1度でも良いのでソファ売り場に足を運んでみましょう。
欲しいものと同じソファがあればベストですが、なくても一度店頭で座ってみることをオススメします。
その時に是非やってほしいのが、自分にあった人数で座ること。
1人で座ることが多いなら1人で、友人と座るなら店員さんに一緒に座ってもらっても良いでしょう。
そうすることで、奥行きや幅のサイズ感、背もたれや座面の高さが自分にあっているかどうかを確かめることができます。
まとめ
自分の理想のソファ像は見つけられたでしょうか?
おさらいをすると、ソファ選びに大事なポイントは位下の5点。
- 3つのサイズ(奥行き、幅、背もたれ)は最重要視
- ソファタイプはライフスタイルから選ぶ
- 見た目だけじゃない素材選び
- ソファも家具、今あるインテリアとの相性を大切に
- 一度は実際座ってサイズ感を体感すべし
デザインは大事ですが、同じ位大事にしてほしいのが、このソファがお部屋に来ることで自分の理想のライフスタイルに一歩近づくことができるか?と問い直すこと。
自分のくつろげる部屋をしっかりイメージして、心地よいソファライフを楽しんでくださいね。