ゴミ出し、好きですか?
わたしは割と好きなのですが、おそらく一人闇鍋が趣味です、という人と同じくらい珍しいと思います。
朝は起きられないし、汚いの触りたくないし、ゴミ袋を持ってエレベーターで人と会うとなんとなく気まずい。
みんな苦手なゴミ出しも、もしかしたら明日から変わるかも。
サイズは?臭い対策は?一人暮らしのためのゴミ箱の選び方とゴミ出し対策をご紹介します。
分別とゴミの量を知ろう!
「彼を知り、己を知れば百戦危うからず」と2500年以上前に孫子さんが言っている通り、まず知るべきは自分の地域のゴミ分別の方法(彼)と、自分の出しているゴミの量(己)。
ゴミ出しという戦いに臨む前に、きちんと知っておきましょう。
彼を知る。自分の街の分別方法
地域によって違う分別。
例外はありますが、大都市ほど分別が少なく、地方ほど分別が細かい傾向があります。
ただ、共通して出るゴミで多いものは4つ。
- 可燃ゴミ
- 資源ゴミ;プラスチック
- 資源ゴミ;缶
- 資源ゴミ;ペットボトル
地域によって1と2はまとめられていますね。
お弁当やお惣菜をよく買う人、ビールの晩酌が欠かせない人、炭酸水やジュースをよく飲む人…人によって出るゴミの分類は様々です。
この他にもネットショップをよく利用する人は段ボール、ワイン党の人はビンなどが増えてきます。
己を知る。自分のゴミは何L?
量が多くてゴミ出しが大変、と思っても、全種類のゴミが多い訳ではない筈。
1~4がそれぞれどのくらいの量あるのかを確認してみましょう。
一人暮らしのゴミと言っても、15Lに満たない人から45Lオーバーの人までその量は様々。
ポイントは、毎日のご飯と飲み物。
例えばゴミの量が少ない人は、自炊が多い人や、外食が多く家ではほとんど食べない人。
逆にゴミが多いのはお弁当やお惣菜をよく買う人、ペットボトルのドリンクをよく飲む人。
特にプラスチックやペットボトルは少しの量で意外にかさばります。
目安としては次のような感じでしょうか。
自炊派 | 15L未満 |
惣菜や冷凍食品を少し買う | 15~20L |
弁当がメイン、飲料水は基本ペットボトル | 20~30L |
コンビニが冷蔵庫代わりです | 45Lオーバー |
別の目安としては、ゴミ袋。スーパーでもらえる大きいビニル袋で約15~20Lあります(メーカーにより異なります)。
可燃ゴミは大体週に2度、それ以外は大体週に1度収集日があります。
ゴミ箱を買う前に、大まかで構わないので収集までにたまる自室のゴミの分別と、それぞれの容量をまとめてみましょう。
少量派
10Lに満たない場合、あるいは来客時など一時的にのみ増える場合は専用のゴミ箱は必要ないかも。
地域によって分類は非常に細かい上に、ゴミ箱は意外と場所を取ります。
ひとつのゴミ箱を中で分割するとか、色がきれいで丸洗いできるエコバッグを棚にかけたり、少量の段ボールは布をかけてインテリアとしても楽しんだりなど、工夫の仕方は様々です。
ちなみにゴミ箱の分割にはクリップが便利。
ただし袋止めの位置によっては、フタがきちんと閉まらなくなったり、ビニル袋が外から見えてしまったりするので要注意。
見た目を気にしないなら、100円均一で買えるダブルクリップが秀逸です。
大量派
逆にプラスチックやペットボトルのみ大量、という場合は、専用のゴミ箱を準備してもいいかもしれません。
フタつきのものを選ぶ場合は、しっかり閉まるものを。プラスチック類は反発力が強いので、潰して捨ててもいつの間にかゴミが顔を見せている、ということもあり得ます。
ゴミ出しが面倒な人
週1〜2度のゴミ出しがストレスで仕方ないという人。
月に2回ならできるかも?
半月分溜められる大きなゴミ箱を買って、ストレス源を減らしてみましょう。
ただし大きなゴミ箱は、「まだ溜まってないからいいか…」とゴミ出しを先延ばしにしてしまいがち。あまりに後回しにすると余計に面倒になります。また、臭い対策(後述)には特に気を付けましょう。
あくまで、ジャストサイズが本来ベストです。
ペットボトル派
かさばるペットボトルは圧縮してしまいましょう。
ペットボトルを半分以下のサイズに圧縮できる便利グッズがあります。
他にもありますが、場所を取らず、力もいらず、安価で扱いも簡単なのはこれ。
ただ、キャップをしないと徐々に戻ってしまう、使えるペットボトルの種類が限られるなどの欠点はあります。
一番早くて簡単な対策は踏むことでしょう。口元に不要チラシを置けば床も汚れません。
また、回収しているスーパーも多いので、買い物や散歩ついでに出すという手もあります。
自分のゴミ出し量・ペース・ゴミタイプにあわせた対策を取りましょう!
ゴミ箱選びのポイント
- 分別
- サイズ
- フタつき
- 丸洗い可
- キャスター
- ほんとうに少ない人は
- オススメのゴミ箱はこれ!
順に見ていきましょう。
ゴミの分別
省スペース、少量で分別できるこのタイプは最も一人暮らし向きのゴミ箱です。
先ほど書いたメモ書きに沿って、自分のゴミ量にあったものを選びましょう。
ゴミ箱のサイズ
シンクの隣やスチールラックの下など、置く場所をイメージしてサイズもしっかり測りましょう。
隙間に入れて隠すゴミ箱なのか、おしゃれに見せるゴミ箱なのか、あらかじめ考えておきましょう。
ちなみに、デザインにこだわったゴミ箱は内側に袋止めがないものも多いです。ゴミ袋が外から見えるとおしゃれさは半減。事前に確認しましょう。
フタ付き
臭い対策にも、ゴミが見えないという点でもフタつきのゴミ箱はGOOD。
ただし、ゴミ捨ては日常動作。フタを開けるというワンアクションが意外に億劫にもなるし、臭いはフタを開ける度に漏れます。
特に料理中は邪魔になりますし、衛生上もよくないので、料理をよくする人は開けっ放しにできるものが良いでしょう。
また、冷蔵庫の扉の様に、フタを開けるための空間が必要なので、注意しましょう。
丸洗い可
ゴミ箱は洗えるものが多いですが、気を付けたいのはゴミ箱のサイズ。大きすぎると洗うのが段々面倒になってきてしまいます。
ハイターやアルコールをスプレーして拭くだけでも違うので、ゴミ捨ての後など定期的に行いましょう。
キャスター付きゴミ箱
掃除が楽、料理の時に手元に持ってこられるというメリットはやはり大きいです。
ほんとうにゴミが少ない人は
寝に帰るだけ、マンションは高級トランクルームです。という人は、そもそもゴミ箱がいらないかも。スタンドやフックを活用するという手があります。
一刻も早く平穏な生活を営めるようお祈り申し上げます。
一人暮らしオススメのゴミ箱はこれ!
以上をまとめて、特に個人的にオススメなのがこの3段分別タイプ。
奥行きがあるので省スペースな見た目よりも容量があり、引き出し式で少しの臭いなら防いでくれます。別売りのキャスターや段を増やしてカスタマイズができるところも◎。
1段あたり約14Lですが、引き出し内で複数の袋をかけ、さらに分別可。
引き出しはもちろん丸洗いOK!
元々ゴミ箱ですが、ユーザーさんの中にはタオル入れとして使う人もいるほど有能なやつです。
一番おすすめの臭い対策
悪臭の原因はほとんどが生ゴミ。生ゴミを冷凍庫に入れましょう。
強烈な臭いの代名詞、魚のあらも全く問題ありません。
方法は簡単。料理中に出る生ゴミをお皿(三角コーナーでもいいですが、水に濡れない方が衛生的です)に溜め、料理後ビニル袋に移して冷凍庫に入れるだけ。
冷凍庫の中には、牛乳パックやプラケース、袋などで専用スペースを作ってしまいましょう。
ポイントは毎日すること。
生ゴミの悪臭は腐敗、菌の増殖が原因。水分・温度が十分にある状況で進みます。
腐敗が始まる前に凍らせてしまえば菌は繁殖できず、冷凍庫の中が臭うこともありません。
野菜くず、食べ終わったチキンの骨も冷凍庫へ。
ちなみに、お茶殻は濡れたままゴミ箱へ捨てても大丈夫。むしろ殺菌・消臭効果があり、臭いを取ってくれます。
食品と同じ冷凍庫に生ゴミはどうしても抵抗がある、という人は、殺菌しましょう。ハイターを吹きかけるだけでも変わります。水切りももちろん忘れずに。
ゴミ出し対策ABC
何故ゴミ出しが面倒なのか。対策を練れば、案外嫌じゃなくなるかも?
朝の準備が面倒
おそらくダントツ一位の理由。
生ゴミ以外を夜にまとめて、朝は30秒で支度できるようにしましょう。もしくは福岡に移住しましょう。
参考リンク : 福岡市のゴミ収集が「真夜中」に定着した理由
汚いものに触れたくない
ゴミ箱を清潔にしましょう。
ゴミ袋がズレずきちんとかけられる、丸洗いしやすいゴミ箱を選びましょう。
ゴミ箱とゴミ袋の間に隙間ができないよう、袋のサイズ選びも重要。
また、デザインの気に入るゴミ箱にしましょう。気に入ったものは自然ときれいに使いたくなります。
臭いものに触れたくない
臭い対策をぜひ。
コーヒーやお茶の茶殻の消臭効果、好きなアロマオイルを含ませた紙を敷いておくのもGOOD。
水滴に触れたくない
生ごみは水滴に触れさせる前に冷凍庫へGO。
分別が面倒
分別できるゴミ箱にして分別しましょう。ご近所トラブルの元です。
まとめ
ゴミ出しは、少しは親しめるものになりそうでしょうか。
ゴミ箱選びとゴミ出し対策をもう一度おさらいしてみましょう。
- 自分の街の分別方法と、自分のゴミの量を知る。少なければゴミ箱は不要かも。多ければ専用ゴミ箱の検討を。
- ゴミ箱の選び方。一人暮らしには分別できるタイプがオススメ。他のポイントはサイズ、蓋つきは要注意、丸洗いできるもの、キャスターなど。
- 臭い対策は冷凍庫活用。冷凍庫が嫌な人はハイターを。
- ゴミ出しの嫌にならないゴミ箱を選ぼう
例えばお気に入りのゴミ箱を選んできれいに使い続けるとか、ゴミ出しが好きになるまでではなくとも、嫌いではなくなるきっかけを作ると良いと思います。
ちなみにわたしがゴミ出しを好きになったきっかけは、早起きを始めて、ゴミ捨ての時に朝焼けを見るのが気持ちいいからでした。ゴミ箱と関係なくてすみません。
すてきなゴミ箱で、楽しいゴミ出しライフがあなたにも訪れますように!